東南アジアの小学校における内容言語統合型学習 (CLIL) の調査
東南アジアは英語教育の面において日本よりも進んだ試みを行っており、特に、小学校における英語教育において日本は東南アジアよりも10年以上遅れているといわれている。東南アジアの多くの国では教科内容と外国語学習を統合した内容言語統合型学習 (CLIL) という教授法を積極的に取り入れ、近年様々な実践研究が行われてきた。 本プロジェクトではCLILが東南アジアにおいてどのように実践されているのかの調査をシンガポールのThe Southeast Asian Ministers of Education Organization (SEAMEO) Regional Language Centre (RELC) に滞在しながら行い、その効果と問題点を明らかにするとともに、英語で書かれているシンガポールの他教科の教科書を分析する。それらを通し、2020年度に英語の教科化が予定されている日本の小学校にどのようにCLILを取り入れていくことができるか、またどのような英語の教科書が作成できるか、などの示唆を得ることを目指す。