東日本大震災によって被災した亘理町いちご農家が何軒か集まり、今現在試行錯誤を繰り返すタイのいちご栽培を応援するにはどうしたらいいか検討を重ね、タイからの研修生受入れ及び現地へ赴き栽培指導を行った。国を超えて同じいちごを栽培する者同士の協力体制を実現した。 具体的には下記の事業に取り組んだ。 ・安定したいちご栽培の手法を伝えることによって、村の産業の確保を図る。 ・チェンマイ近郊のPapae村での現地作業・視察、及び日本亘理町における農業研修を行う。 いちご苗の全滅など想定外の状況に見舞われたが、タイでのいちご収穫という一つの目標を達成することができ、今後の有機農業への取組みやいちご加工についての検討も行った。
- 関連する国/地域
- 日本, タイ
申請団体より
助成を受けたことによって、いちご苗全滅という危機的状況も乗り越え、甘い味の濃いいちごをたくさん収穫することが出来た。初めは村民の中でも裕福な家庭が取り組みをリードし、助成期間終了時には子どもたちも含む村民一緒に「Papae村のいちご」を育て収穫するという喜びを分かち合うことができ、村全体の自信へとつながった。 今後の展望としては、Papae村は交通の便がいい場所ではないため、生のいちごを市場まで運ぶのが難しい。いちご栽培を軌道に乗せ、ジャムなどの加工品を製造販売していくことによって村の収入源としていくことができると考える。 活動するにあたって、助成金以外の経費をなかなか工面することができず、有機栽培の導入というところまではいかなかった。しかし、ネット等でのつながりや情報交換はまだまだ続いている。頻繁に行き来することは難しいが、機会を得て、加工技術の支援などにつなげていきたい。