デイリーライフ アジア 2016
本プロジェクトは、異なる文化をもつアジア他国に長期滞在し、その土地の日常的感覚をじっくりと獲得するプロセスを土台に、現地の文化的背景や社会状況をリサーチし、それらを踏まえた新たなアートプロジェクトを構想するものである。 1年間に渡りジャカルタを拠点とし、ジャワ島、スラウェシ島、バリ島といったインドネシアの各島々に暮らす人びとの生活をリサーチしながら構想をまとめていく。 また、ジャカルタで暮らす中での出来事やリサーチ先での発見、さらには構想に至る前のアイデアといった様々な情報をアーカイブ作品『DAILY LIFE』として残す。日記やレシート、写真にスケッチ、拾ったものなども含む1日の断片を1枚にまとめたコラージュを日々制作し、最終的に1年分、約300ページの冊子として束ねる。 これらの活動全体を通じて、これまで主に日本で取り組んできたアートプロジェクトの表現手法だけでなく、言語や振る舞いといった自身の広い意味での表現行為を「日常」の観点から問い直しつつ、ジャカルタで盛んに行われてきた社会と関わる芸術実践の担い手たちとも関わりあうことで、日本におけるアートプロジェクトを再検証し、新たな可能性を模索したい。
- 主な活動地
- インドネシア:ジャカルタ、ジョグジャカルタ、バリ、スラバヤ
- 受入機関/協力者
- Angga Wijaya (インデペンデント・キュレーター)