「ドクさんの奇跡の物語」を通じた日越交流プロジェクト

  • アジア・市民交流助成
採択年度
令和3 (2021) 年度
助成額
JPY 107,498
活動国・地域
日本

現在の日本は海外人材により経済活動が成り立っており、特定技能・技能実習生の大半を占めるベトナム人との交流を通じて日越の絆を深くする必要性は非常に高い。本事業では、「日本の支援によって救命された“ベトちゃんドクちゃん”」の奇跡の物語を、ベトナム人と日本人の双方に理解してもらう場をつくり、その取組を発信することを図った。
具体的な事業内容として、当法人が2021年にクラウドファンディングで資金収集して発行した絵本「ぼくのお父さんはドクちゃん」の物語をテーマに、「絵本でつながる交流会」と題した計3回のイベントを関西で開催した。当法人メンバーが絵本について語るだけでなく、ホーチミン市からグエン・ドクさんがオンラインで参加して講話をするとともに、参加者と意見交換した。
1回目は河内長野市、2回目は京都市、3回目は大阪市にて開催した。日本人だけでなく、在日ベトナム人も数名が参加した。各会場では参加者同士の会話も弾み、草の根の日越交流の有意義な時間が持てた。

申請団体より

事業を通じて、これまで縁の無かった方々に絵本「ぼくのお父さんはドクちゃん」や当法人の存在を知ってもらう機会になった。絵本を手に取ってもらい、その話の裏にあるベトナム戦争や枯葉剤の話をする企画は、今後も続けていきたい。参加したベトナムの若者の一人は、「ベトちゃんとドクちゃんが分離手術をした当時のことを知り、国を越えて幼い双子の命が無事であることを祈った人々の姿に感動した」と述べてくれたが、この話を日本やベトナムの若い世代に伝えていくことで、このような思いを持ってくれる人は増えていくだろうと思った。この活動は、日越の友好関係、信頼関係の構築とともに、平和な世界の実現にもつながると考えている。
今後、今回の内容をオンライン配信して交流したり、絵本の内容を朗読とともに映像化してオンデマンド配信したりするなど、絵本「ぼくのお父さんはドクちゃん」について、インターネット配信できるものにしていきたい。

関連する事業

活動国・地域

東アジア・ローカル・コミュニティアート・ネットワーク

多様な映画の観客育成プロジェクト(日本・インドネシア編)

「見放されたものの組織化」交流プログラム

東南アジア合同強化合宿

日本・インドネシア民俗芸能交流事業

カンボジア・東北・北九州のこどもたちをつなぐ「Smilink Action」

活動分野

日比ユース・ネットワーク構築のための日比国際児の若者(JFY)と日本の若者との演劇交流活動

アジアの共通課題に取り組む実践家のための相互学習と共創

第27回アジア国際ネットワークセミナー

ミャンマーと日本の若者が共に学び考える「農業の現状と持続可能な食糧生産」アクションプラン

オルタナティブな農・食・流通・教育の先駆者との交流から創るタイNGO・新時代への挑戦

わたりタイいちご・ネット友和プロジェクト