東京ドラマアウォード2015(以下、アウォード)を通じて、海外に向けた市場性・商業性豊かなコンテンツの収集、海外との番組交流の促進、海外の同種のイベントとの連携、海外発信を視野に入れた番組制作への意識改革の推進を行った。海外へプロモーション展開する際、日本ドラマのPRツールとしての利用を行い、ドラマを始めとする日本の文化、社会、観光など“クールジャパン”への関心を高めた。具体的には本アウォード授賞式を国内およびアジア各国(インドネシア、シンガポール、ミャンマー)に放送。「海外作品特別賞」として招へい作品の上映。作品の制作者と日本の番組制作者によるシンポジウムを開催。自国作品の海外展開の展望とともに、自国の番組に対するニーズ(どのような番組が求められるか)、共同制作・制作協力の可能性など、今後、日本とアジア各国が交流しながら、相互のプレゼンスを向上させていくための方策について議論。4か国の制作者による意見交換会を実施した。
- 関連する国/地域
- 日本, シンガポール, インドネシア, タイ, ミャンマー, 韓国, 香港
申請団体より
東京ドラマアウォード2015への海外3か国(韓国、インドネシア、タイ)の出演者・制作者の招聘により、日本では通常は興味をもたれないアジアの作品を国内に紹介するとともに、国内作品を当該国で紹介する糸口を見出すことができた。招聘3か国のゲストはシンポジウムにおいて、自国でのドラマ制作事情や将来的な構想について率直な意見交換を行った。これにより、各国が抱える番組制作上の課題や問題点が明らかになり、これらを共有することができた。また、今後、日本と招聘3か国との連携等についても確認することができた。今後は、具体的な連携ができるような意志疎通とビジョンの共有が必要だと思われる。 東京ドラマアウォードへの海外招聘事業は予算的な制約があるため、従来は最少規模で行ってきたが、国際交流基金の助成を得ることにより、幅広いゲスト招聘ができ、効果的であった。