ミャンマーの少数民族、ナガ族の伝統音楽の調査と映像記録の作成
ミャンマーとインドにまたがり位置するナガ丘陵は、440万人のナガ族の故郷である。内ミャンマー側にはその約十分の一、40万人が住んでいるが、この少数民族についての記録は甚だしく少ない。中央から遠く離れた辺境の地で、長らく外界から閉ざされてきたため、固有の言語や伝統文化が維持されてきた。その中の有力グループ、ライノン・ナガ族とゴーアンポニョ・ナガ族の協力を得て、彼らが暮らす村々を訪ね、未知の固有な音世界を音声と映像で記録する。ユニークな知られざるナガの音世界を、急速に進むミャンマーの近代化の嵐の中で風化してしまう前に記録する、その端緒となるプロジェクトである。 本プロジェクトは大きく二つの調査活動に分ける事ができる。一つは、ミャンマー側ナガ丘陵の中心地、ラヘー周辺の村々を訪ね、歌と踊りの撮影、そして有識者へのインタビューを行うこと。もう一方は、ゴーアンポニョ・ナガ族の暮らすサパロー村に2週間滞在し、ナガ族に受け継がれる木鼓(キャム)を制作しその全行程を映像で記録することである。
- 主な活動地
- ラヘー、シャプロ
- 受入機関/協力者
- Lainong Literature and Culture Committee