日タイ修好130周年を迎え、日タイの相互理解と文化交流を進めるイベントを開催。この事業の構成は以下の三つ。 一つは、平成29年10月に行った市民対象の公演で、タイのナカラート財団人形劇・合奏舞踊団とブッサバー少女舞踊学校を招き、京都府内の高校、小学校、市民ホールなどで舞踊、人形劇、合奏を披露。また、「日タイカルチャー・フェア」では、約1万人の観客の前でもタイ伝統舞踊、人形劇、合奏の公演を行った。 二つ目は、「タイ高校生招へい事業」として平成29年11月に北タイの5校から高校生各6名を招へいし、京都市内、府内の高校・市民ホール・老人施設でタイ文化の紹介と交流を行う事業である。 三つ目は、「日本の高校生タイ派遣プログラム」として京都府内の高校生3名を選考し、平成29年12月にタイの6つの高校で「書道」、「剣道」、「日本舞踊」のジャンルで日本の伝統文化(道)を紹介し、タイ伝統文化(舞踊など)を学んだ。 これら三つの事業を通して双方の高校生達が伝統文化の鍛錬方法、継承、発展への意識を認識する機会となった。
- 関連する国/地域
- 日本, タイ
申請団体より
① 三味線とラナートの競演などが観客を魅了し、伝統文化を継承していく上で参考になった。参加者がタイの伝統文化を堪能し、感性が触れることができた。今後も、少女舞踊団を招へいし、地域、学校などへ紹介し、伝統文化への再評価にもつながるために継続していきたい。 ② 「招へい事業」での生徒の発表は大好評であった。ある地方の地域でこの事業がきっかけに、タイとの地域間交流をしたいと言われた。このようにタイに対する認識が高まり、日本とタイとの交流を真正面に据えたいという形ができた。今後とも伝統舞踊などを日本で紹介し、「日タイ青少年の友好の懸け橋作り」を追求したい。 ③ 高校生が”道”をテーマに自国の文化をタイで伝えたということは、自信や誇りになり、今後の人間形成でも役立つであろう。タイの高校生も「もっと知りたい、自分もしてみたい」と日本への興味が広がったはずだ。派遣高校生も、「日本語や日本文化、京都が愛されていることが分かった。」「家族を大切にしている。王様の写真が飾られており国王は大切にされていた」と感想を述べた。今後も、道の継承への視点をもった国際交流を続けていきたい。