本事業は、散歩するようにインドネシアの様々な文化芸能を楽しむ場を作りたいと「じゃらんじゃらんインドネシア」(じゃらんじゃらんとは、インドネシア語で散歩の意味)と題した。ジャワガムラングループTidak apa-apaが主体となり、インドネシアの伝統的な染織であるバティックの作家作品や影絵芝居ワヤンクリの人形の展示、出演者によるトークやレクチャー付きのバリ、ジャワ、バニュマスなどインドネシア各地の舞踊公演、伝統的なジャワの影絵芝居と日本のアーティストによる創作影絵芝居の公演、作家やアーティストによるワークショップなど、伝統的なものから今生まれている作品まで、幅広く多角的にインドネシアの文化芸能に接する機会を企画し、市民にインドネシアの芸能文化について深く味わい、理解を深め、実際に体験する機会を提供した。
また、全日、展示+ワークショップと芸能公演+トーク/レクチャーは時間帯を分け、コロナ禍の感染対策のため完全入れ替え制として開催したが、展示&ワークショップの講師として出演アーティストが参加する、公演時も作家が在廊して展示作品の質問を受けるなど、来場者が展示・公演・ワークショップの行き来をできるよう工夫をすることで相互のつながりを作り、参加者とアーティスト、またアーティスト同士の交流・協働の機会を創出した。
- 関連する国/地域
- 日本, インドネシア
- 協力団体/協力者
- ナナン・アナント・ウィチャクソノ
申請団体より
来場者は、「バリ舞踊」「ジャワ芸能」「バティック」「影絵芝居」などのキーワードに惹かれ来場するが、そこで他のコンテンツにも触れ、楽しみ、様々なインドネシアの文化芸能を味わっていただき、多角的にインドネシアの文化芸能を知っていただくことが出来た。また、コロナ禍で様々な活動の制限がある中、本助成のおかげで、多くの作家・アーティストに参加いただき、互いの交流・協働の場を作れたことはとても嬉しく、意義のある事だったと思っている。これをきっかけとして、地域に根差しながら、インドネシアの文化芸能を発信し、アーティストの交流・協業の場となる事業を続けていきたいと思う。