ランバンサリ結成30周年記念特別公演「インドネシア・スラカルタ マンクヌガラン王宮様式のガムランと舞踊」を中心としたジャワ島中部の王宮ガムラン文化の普及・交流事業

  • アジア・市民交流助成
採択年度
平成27 (2015) 年度
助成額
JPY 962,660
活動国・地域
日本

ランバンサリは、日本におけるジャワガムランの普及活動を30年に渡って続けてきた。これまでに得た知識、演奏能力、人脈を活かし、ジャワ島中部の古都スラカルタのマンクヌガラン王宮のガムラン奏者と舞踊家の協力を得て、2015年6月東京において公演を開催した。来場者は約700名。これにより、ジャワガムランの源流であり、伝統文化の継承・発展の中心であるジャワ島中部の王宮ガムラン文化を日本に紹介することができた。同時に、解説パンフレットも作成。王宮のガムランや舞踊、ガムランの受容・普及について紹介した。本事業を機に多くの協力者が一堂に会したことによりネットワークが形成され、活動のさらなる発展の基礎を築いた。

Photo by Hitoshi Furuya
関連する国/地域
日本, インドネシア

申請団体より

音楽と言えば一般的には西洋音楽やポップス等に慣れ親しんできた日本人にとって、アジアの音楽は今ひとつ遠い存在であった。しかし、1980年代以降のワールドミュージックブームを経て、現在では経済的なアジアの台頭とも相まってアジア諸国の文化芸術に対する関心も高まりつつある。そのような状況の中、ジャワの王宮付き音楽家・舞踊家を招へいし、更に東京・大阪・愛知、沖縄在住の舞踊家等も招いてランバンサリ30周年記念公演を行い成功させたことは、大勢のお客様にインドネシアの伝統芸術に親しんでいただく絶好の場となった。この2015年の助成事業が契機となり、2016年の自主公演では観客数が増え、客席の狭さが課題となった。そこで2017年6月の自主公演では昨年より公演数を増やしてお客様にゆったりと鑑賞していただけるよう事業面でも努力している。助成事業をきっかけとしたネットワークも継続中で、日本におけるガムラン音楽文化の普及に更に取り組んでいきたい。

関連する事業

活動国・地域

インドネシア ペーパームーン・パペット・シアター レジデンス&新作公演

「第8回アジア湿地シンポジウム」 (2017年11月) における「湿地とユース」セッションの企画・運営

次世代の復興に向けて:気仙沼における伝統衣装と芸能を通じた滞日インドネシア人との交流事業

アートアクセスあだち 音まち千住の縁

日タイキッズラグビー交流2016

インドネシアなどアジア太平洋5カ国と日本のチェンジメーカー育成・交流事業

活動分野

野村誠 「瓦の音楽」 -瓦の音楽を媒介とする日尼文化交流事業-

ベトナム・市民交流によるまちづくり推進

「町家から創造都市へ」 アジア伝統文化の創造の協働作業

東南アジアにおける漆工芸を通した文化交流事業

日馬友好・新作能共同制作プロジェクト

日本の着物とラオスの織物を通じた市民レベルの文化交流事業