2003年に結成したJAVIPクラブは、日本とベトナムの友好交流促進のため様々な活動を展開してきた。2015年11月、「琉球舞踊研究所」の協力を得て芸能を通した交流事業を実施した。 ベトナムと沖縄は14世紀頃から交流を始め、大国の侵略・支配を受けるという共通の歴史を持ち、熾烈な地上戦も経験している。このような関係を基に、2015年ベトナム戦後40周年を記念して、琉球の伝統・創作芸能とドンタップ師範大学の学生達による楽器演奏を披露し合い、相互理解と友好交流を図った。またホーチミンでは、Vu Huy Du率いるプロの民族楽器演奏家達との共演を含めた公演を開催した。観客は500名を超え、日本及びベトナムの両国国民の草の根交流の発展・拡大を推進した。さらに、将来の交流の担い手となるベトナム人小学生100名を対象に、茶道や昔遊び等日本文化に触れる機会を設け、日本に対する理解を深めた。
- 関連する国/地域
- 日本, ベトナム
- 協力団体/協力者
- ミントラン社
申請団体より
ドンタップ師範大学では、両国の出演者同士が写真を撮りあい楽屋が笑顔であふれていた。会場でも観客と写真撮影時間を設けたことで個々人レベルの草の根交流が図れた。地元テレビニュースの中継も入っており、学長は「本校は観光事業や旅行業の専攻学部があるので、他国の文化を学ぶこの機会は、学生たちにとって非常に良い経験になった」とコメントを残した。 ホーチミンでは、日本唱歌の演奏にベトナム側の演奏家が大変喜び、即興共演が実現した。また、ベトナム側が演奏するアップテンポな曲に沖縄の三線を合わせて演奏したことは、演奏者同士だけでなく観客も一緒に楽しみ、会場全体が「音楽・芸能に国境はない」との共通理解が再認識できた。 子供の遊びと国際交流はけん玉や折り紙、茶道など短い時間ではあったが、体験してもらうことでベトナムの子供たちの心の中に日本文化の種まきができた。