「日本とアチェの津波被災地間協働によるコミュニティアート事業」は、被災した時期は違うものの、地震・津波によって大きな被害を受けた日本の人々とインドネシア・アチェの人々をつなぎ、被災の経験や記憶を後世に伝えるとともに、負の経験をプラスに変えて共に未来に向かうことを目指したプロジェクトである。 第3回目となった2019年度は、「アチェ・アートコミュニティ」というタイトルで、2020年2月8日-10日をコア期間として、インドネシア・アチェで最も有名な震災遺構である巨大発電船が展示された公園で行われた。前回・前々回とテーマにしてきた「地震と津波」以外のテーマに加え、環境・歴史・文化など、様々なテーマを扱った16のアート企画がインドネシアと日本からエントリーして実施された。
平成30年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1832/
平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1704/
平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1614/
プロジェクト関連ウェブサイト http://taiwa.or.jp/aceh-japan/
アチェジャパンコミュニティアートプロジェクトFBページ https://www.facebook.com/AcehJapanCommunityArtProject
- 関連する国/地域
- 日本, インドネシア
- 協力団体/協力者
- アチェ州政府観光局
- 気仙沼市
- フォーラム・アチェ・ジャパン
- 一般社団法人 アート・インクルージョン
申請団体より
3年計画で行われたプロジェクトの集大成であった2019年度プロジェクトでは、互いの国・地域を行き来して様々な場所・人々と交流し得られた経験や知識と、自文化や自分が日常的に活動しているフィールド・興味を掛け合わせて、オリジナリティ溢れる企画が集まった。特にテーマが広がった今年度は環境問題を扱ったり、映像制作ワークショップを行う企画が実施された。障がいを持つ人々のコミュニティや、現代アートに携わる人、ドキュメンタリー映画を製作する専門家ら、多様なバックグラウンドをもつ人々・コミュニティの出会いが生まれた。
新型コロナウイルスの世界的流行によって互いに行き来することは難しい状況が続いているが、貴助成によって得られた今までの協働経験を生かし、またプロジェクトを通して育ててきたネットワークをさらに深化させ、今後は「マイノリティといわれる人々との共生」をテーマとして、インドネシア・アチェをベースに、さらに活動を継続・発展させていく予定である。