オリジナルは、多田淳之介率いる東京デスロックが2011年に発表した『再/生』。反復する身体を通して、再生に向かっていこうとする人間を描き出した演劇作品を、本作では、俳優を振付家・ダンサーに置き換えて、リ・クリエーションした。 連続で繰り返されるポピュラーな楽曲、サドンデスで踊り続ける8人のダンサーの疲弊していく身体。ダンスの根拠も意味もなぎ倒していくその果てしない構造が、切実な「生」や混沌とした現代社会を浮き彫りにし、ダンスの概念を覆す意欲作である。 2015年度にシンガポールのTheatreWorksと国際共同制作を始動。2016年度にはプノンペンにて、2017年度には京都・マニラで実施。日本とアジアのアーティストによりアジア各国で上演を重ね、アジアの身体・ダンスにおける独自性とは何かを問い直す旅を続けている。
平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1644/ 平成27年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1529/ 平成26年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1441/
- 関連する国/地域
- 日本, シンガポール, フィリピン, カンボジア
申請団体より
国際共同製作『RE/PLAY Dance Edit』は、ダンスを踊らない、ダンスを踊る、ダンスを越える、といったシンプルな構造の中、身体を動かすことを観客に見せる行為が表現になるのはなぜなのか。そもそもダンスとは何なのかという問いを投げかけている。これまでに京都・横浜、そして2015年度からの3年間はシンガポール、プノンペン、京都、マニラで上演を重ねてきた。国を越え言語を越え、互いの身体を通して何をうけとることができるか、出演した個々のダンサーが振付という自身の身体言語に実直に向かいあう中で、互いの探究心と問題意識の共有が生まれる場として機能してきたと考えている。 本作が、ダンスファンだけではなく、多くの人々にとって現在の、そして未来のアジア形成のための多様な視座となることを願い、今後も上演を続けていきたい。