現在の東南アジアで生きる性的マイノリティのアーティストによる映像作品の配信およびトークや交流

  • アジア・市民交流助成
採択年度
令和3 (2021) 年度
助成額
JPY 360,763
活動国・地域
オンライン

ノーマルスクリーン代表・秋田祥氏が、2016年にアジア・フェローシップでハノイを訪れた際に出会ったキュレーター/アーティストのグエン・コック・タイン氏とともに、現在の東南アジアのLGBTQの人々の声をオンラインで届ける特集を「クィア東南アジアの今 その声のいくつか」と題して開催。フィリピン・タイ・ミャンマー・ベトナムの映像作品(短編映像4作品と長編映像1作品)のオンライン配信と、トークイベント2回の開催とあわせ、関連する記事6本がノーマルスクリーンのウェブサイトにて公開された。コロナ禍で気軽に移動ができない状況の今、アーティストや研究者だけではなく、アートファンや東南アジアに行きたい/日本に行きたいと思っている人とともに、ニュースのイメージだけに留まらない声や表現を見つめ、互いを思い知る機会を作ることを目的とした。

2016年度 (平成28年度)アジア・フェローシップ 
https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/fellow/fs1601/
≪関連事業≫2020年度 (令和2年度)Deaf LGBTQ Center(アジア・文化創造助成)
https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc2004/

関連する国/地域
フィリピン, タイ, ベトナム, ミャンマー
協力団体/協力者
立教大学ジェンダーフォーラム
Queer Forever!
Deaf LGBTQ Center

申請団体より

日本でも東南アジアの状況について見聞きすることは多いが、ニュースでは伝えきれない、日常生活との連なりにある、より個人的で複雑な声を本特集では公開した。コロナ渦に大学院を卒業したアーティストのステフ・アラナス氏(フィリピン)の作品上映会と本人をオンラインで迎えたトークイベントは、立教大学の学生も参加し、互いに刺激を受けあう時間となった。Deaf LGBTQ Center代表の山本芙由美氏を迎えたトークイベントでは、同氏がマニラで行ったLGBTQのろうコミュニティの活発な活動や運動についてお話しいただいた。本助成により手話通訳とともに生配信が実現し、情報保障の必要性をあらためて感じた。ほぼ全ての事業をオンラインで行ったため、参加者の反応がわかりにくい部分もあったが、様々な場所からの参加があり、東南アジアと日本との距離が近く感じられる瞬間もあった。文字情報は今後も公開し、作家や作品の存在に触れやすい環境を作るとともに、今回参加/協力してくれた方々と交流を継続していきたい。

関連する事業

活動国・地域

東京芸術祭ファーム Asian Performing Arts Camp

ウェビナー「ウィズコロナの時代を切り開く社会起業家の在り方」

川崎フロンターレ ドリームチームセレクション

ダンスインアジア -オンライン- 2020

テラジア―隔離の時代を旅する演劇―

壊れた時間のバラタ〜Mahabharata~ 全篇の短編映像を作る

活動分野

カンボジア人監督招へい事業

高校生国際交流写真フェスティバル

アジアン・フィルム・ジョイント

多様な映画の観客育成プロジェクト(日本・インドネシア編)

第11回アジア国際子ども映画祭北見大会

日本、インドネシア、フィリピンでのアニメーション・ワークショップ