Théâtre MUIBOとBandung Performing Arts Forumの『ワンス・アポン・ア・タイム』の2年目。 それぞれの国や都市、土地が持つ文化や歴史に対する相互理解をもとに舞台作品を創作、上演を目的とする。お互いに日本とインドネシアへ赴き、リサーチやショーケースを繰り返し行い、上演作品の土台を作っていく。リサーチの軸として、それぞれの土地を体感し理解を深めるとともに、インドネシアと日本に残る昔話や伝説を知ることから始め、最終的には作品のモチーフにインドネシアの作家エカ・クルニアワン氏の小説『美は傷―混血の娼婦デウィ・アユ一族の悲劇』を選び、創作活動を行った。 集大成として、東京、バンドン、ジャカルタでの上演を予定していたが、新型コロナウイルスの世界的感染拡大により、クリエイションのほぼ全過程と全ての公演を中止せざるを得なかった。
平成30年度採択事業 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1809/
- 関連する国/地域
- 日本, インドネシア
- 協力団体/協力者
- Bandung Performing Arts Forum (BPAF)
申請団体より
創造活動において、複数年に渡り継続できることの重要性を強く感じた。継続できることにより、調査や議論をより深く重ねることもでき、彩りに満ちた複雑な創造性を生み出すことができる。今回、集大成としての公演は叶わなかったが、今後、BPAFとMUIBOが来日・公演中止直前まで準備・稽古したものを作品にし、上演する機会を持とうと思う。またその際には、この世界の状況の変化をバンドンと東京からつぶさに見つめ、作品に昇華したい。インドネシア、東京での上演はアジアセンターの助成なしには実現が難しい。その国際的な文化芸術活動に対する強固な助けに心から感謝している。