本事業は、シンガポール国立大学のリー・クアン・ユー公共政策大学院(LKYSPP)において、同校に在籍する各国の将来のリーダーとなる学生等に対し、日本をとりまく政策課題や文化を直接学び、また、関係する団体・キーパーソン等との交流・議論の機会を提供することで、日本の文化や諸環境に関する深い理解を促すものである。第8回の実施となった2018年事業においては、安全保障、産業政策及び文化都市政策の3つを主要テーマに設定しつつ、これに関連して日本の歴史上重要な意味を持つ京都、広島、鎌倉及び東京の4都市を訪問し、政府や民間企業、同じ分野を専攻する学生及び教員との意見交換の場を設けた。こうした取組により、日本の歴史を俯瞰的に捉え、連綿と続く歴史の中で日本の文化や産業、これらにまつわる政策がどのように育まれてきたかを学ぶとともに、こうした学習の成果を用いた政策提言(プレゼンテーション・討論)の場を設けたものである。
2015年度採択事業 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1560/
2016年度採択事業 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1657/
- 関連する国/地域
- 日本, シンガポール
申請団体より
先に述べた通り、本事業の目的は、LKYSPPに在籍するアジアを中心とした各国の将来のリーダーに日本を知るチャンスを与えるとともに、事前及び滞在中の研究を通じた政策提言を行わせることである。 その意味では、彼らに直接日本の重要なステークホルダーへの訪問や観光資源の体験をさせ、こうした経験に基づく建設的な政策提言を得られたことは有意義であったと考える。 特に、参加者の多くは開発途上国の出身又は若年層であって、資金面での制約があることから、本事業のような機会がなければ日本を訪れることは難しいため、基金からの助成により彼らの渡航負担の軽減を行えたことは非常に重要であった。