「第8回アジア湿地シンポジウム」 (2017年11月) における「湿地とユース」セッションの企画・運営

  • アジア・市民交流助成
採択年度
平成29 (2017) 年度
助成額
JPY1,320,000
活動国・地域
日本

2017年11月、「アジア湿地シンポジウム2017(AWS)~湿地と持続可能な暮らし」(佐賀市)における一分科会として「湿地とユース」セッションが開催された。各地の湿地をフィールドに、保全や研究、環境教育を実施しているアジア地域のユース世代(高校生・大学生・保全団体若手スタッフ・若手研究者など)が、互いの活動や研究、知識、経験を共有・交流し、課題や未来への展望を広く社会に発信することを目的としたセッションで、ユースラムサールジャパン(YRJ)が企画・運営を任された。7か国34人のユースが日頃行っている湿地での活動を紹介したプレゼンテーションパートと、代表者21人が議論をしたディスカッションパートが行われた。 AWS全体には、27か国・地域から469人(海外150人)が参加し、活発な討議が行われた結果、アジアの湿地の保全・管理と賢明な利用の実現を促す宣誓文「佐賀ステートメント」が採択された。「湿地とユース」セッションの議論の内容は「佐賀ステートメント」に盛り込まれた。

公式ウェブサイト http://aws2017.org/jp/index.html

関連する国/地域
日本, フィリピン, タイ, ミャンマー, インド, 中国, ロシア
協力団体/協力者
Biodiversity and Nature Conservation Association
The Society for the Conservation of Philippines Wetlands, Inc.
Wetlands International China
Pallishree

申請団体より

「湿地とユース」セッションの実施により、AWS全体の宣言文である「佐賀ステートメント」には、湿地保全におけるユースのリーダーシップの重要性が明記された。また、ユース同士でネットワークを維持するためFacebookグループを創設し、意見や事例を交換する場を作ることができた。 今回の成果を受け、2018年10月にドバイで開催される第13回ラムサール条約締約国会議(COP13)で、ユースフォーラムの開催とユースステートメントの作成が検討されている。またAWSは、2020年に韓国順天市で第9回が開催される予定で、ユースセッションの開催が予定されている。 本事業によって、アジア地域の湿地ユースネットワークの基礎が築かれ、湿地保全運動においてユース世代の意見を取り入れようという国際的な動きが生まれた。YRJは、今後の湿地保全活動でもリーダーシップを発揮し、アジアにおいて湿地のワイズユースと普及啓発を実践していく予定である。

関連する事業

活動国・地域

インドネシアなどアジア太平洋5カ国と日本のチェンジメーカー育成・交流事業

日タイキッズラグビー交流2016

ミャンマー寺子屋教師招へい事業

タイ映画をとおした文化交流の可能性を拓く ~アジアとの交流を日常化しつつある地方都市・別府から~

伊勢原とバリ島をつなぐ小さな親善大使たち2・農業交流6(伊勢原とバリ島の国際交流8)

Japan Study Tour -世界に発信できる日本の可能性-

活動分野

防災文化セミナー「スマトラ沖地震津波より10年を経て」 – 文化と防災を軸とした交流 -

JELF設立20周年シンポジウム 『将来世代の権利と法的戦略~私たちに何が出来るか~』

インドネシア地域防災構築事業

世界湖沼会議子ども交流事業

日本・インドネシアの若者が共に考えるインドネシアのごみ事情 ~村ツーリズムの開発とともに~

「あいでみ」 被災地 × 社会変革