アーティスト・イン・レジデンス事業を実施する関係者、これから関わりたいと考える人、アーティスト、学生を対象とした、合宿型ワークショップとシンポジウムを開催。3日間の合宿体験を通して、実践的な運営のノウハウ、多様なプログラム運営、ゲスト講師によるレクチャーを交えつつ、これまで共有する機会のなかった情報を共有し、ディスカッションを通して今後の課題や効果について互いに研究した。また、国内外各地で急増し、多様化しているAIRプログラムの形態や現状についてのシンポジウムを、合宿には参加しないAIR関係者、アート関係者、一般にも開かれた形で開催した。過去S-AIRに滞在し、現在では世界的に活躍するアーティストによる講演や、ワークショップ参加ゲスト講師による発表、パネルディスカッションを通してレジデンス事業の効果測定の方法等についても議論を深めた。
平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1733/ 平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1648/ 平成26年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/pp1433/
- 関連する国/地域
- 日本, ベトナム, カンボジア
申請団体より
「AIR CAMP」では、アジアから2名の講師、国内から5名の講師、そして受講生は他県から約10名、地元北海道から約10名の参加があり、行政担当者や様々な文化機関からの視察を受け、新時代のAIRマネジメントの研究を行った。参加者同士はもちろんのこと、講師や、海外からのゲストとも積極的に情報や意見を交換し合い、将来性のあるネットワークが構築された。それぞれにも交流が盛んになっていくと考えられる。国内講師による事例紹介も多岐に渡り、参加者はそれぞれの地域で独自のAIRプログラムを構築するヒントを掴んでいたようである。AIR CAMP自体を継続することで、今回培われた横のネットワークの他にも、年をまたいだ縦のネットワークでつながっていくことも期待される。そのためにも参加者が今後新しく立ち上げるAIR等のアートプロジェクトや活動を能動的にシェアできる仕組みの構築は、今後の課題である。日本におけるAIRの普及と定着、更なる発展のためには先行者による情報やノウハウのシェアは重要であり、そのことを理解のうえ助成いただき実施できた事業である。