アジアの舞台芸術への新しい視点の発見と、未来につながるネットワークづくりを目的とした、3年間の継続プログラムの1年目として事業を実施した。実施1回目の2016年は、インドネシア、シンガポール、タイ、中国、香港、日本から、次代を担う若い演出家、俳優、アーティストを中心に招き、「登場人物はふたり、舞台装置はひとつの机とふたつの椅子だけ、上演時間は20分」という共通の制約のもと創作した作品を上演した。 上演後は、カンボジア、ベトナム、日本から招いたオブザーバーの進行により、演出家と観客を交えた公開対話を行い理解と交流の時間を設け、次回へとつながる反響を得た開催となった。
平成30年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1817/
平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1731/
- 関連する国/地域
- 日本, シンガポール, インドネシア, タイ, ベトナム, カンボジア, 中国, 香港
- 協力団体/協力者
- ダニー・ユン(Zuni Icosahedron/進念・二十面體)
申請団体より
各国の参加者同士の交流や意見交換が充分に行われ、未来につながる関係を築くことができたと実感している。また、参加者とサポートスタッフの交流も積極的に行い、それぞれの国や立場の壁を越えた良い関係をつくることができた。今回の事業では、アジア各国から21名のアーティストを招聘することができた。また、当団体がこれまであまり交流を持っていなかった、ベトナムとカンボジアからアーティストを招き、新たな関係を結ぶことができたが、どちらも国際交流基金の助成なしでは実現が難しかったと感じている。 現在、事業2年目の準備を進めると共に、シンガポールからの参加者が、自国で同様の取り組みを開催する計画を立てているため、協力をする予定である。こうしたアジア間のつながりを今後も継続し、新たなアジア舞台芸術を育てていく基盤を確かなものにしていきたいと思う。