ひとつの机とふたつの椅子 one table two chairs meeting 2017

  • 申請団体 特定非営利活動法人 劇場創造ネットワーク
  • 日本
    • 演劇
  • アジア・文化創造協働助成
採択年度
平成29 (2017) 年度
助成額
JPY 6,730,012
活動国・地域
カンボジア, マレーシア, シンガポール, 日本

アジアの舞台芸術へのあたらしい視点の発見と、未来につながるネットワークづくりを目的とした3年間の継続プログラムの2年目として本事業を実施した。次代を担う若手演出家、俳優、アーティストを日本に招き「登場人物はふたり、舞台装置はひとつの机とふたつの椅子だけ、上演時間は20分」といった共通の制約のもと創作した作品を上演、とういう事業の核となる部分は初年度のまま、加えて今回は新たに「越境」を副題に据え、3つのプログラムを実施した。
1つ目は、ワークショップやリハーサルといった事業プロセスの公開。 2つ目は、インドネシアとカンボジアからの参加者を講師とした、レクチャー・ワークショップ。 3つ目は、作品上演と観客を交えたポストパフォーマンス・トーク。
関係者だけではなく、一般来場者も自由に参加できるプログラムを用意し、意見を交換できたことで、立場を越えて互いに歩み寄る良い時間が持てた。今回結ぶことができた関係を未来へとつなげ、3年目の実施も実り多いものとしたい。

平成30年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1817/                     平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1607/

関連する国/地域
日本, シンガポール, フィリピン, インドネシア, マレーシア, タイ, ベトナム

申請団体より

今回は1年目の課題をふまえ、全参加者で共有する時間を多く設けた。 参加者は5つのグループに分かれ創作と上演を行ったが、創作の前段階として、来日前にグループごとにそれぞれ代表の国で事前ワークショップを実施した。この事前ワークショップは相互理解のきっかけをつくる有意義な試みとなった。来日後は、一般来場者を含め誰でも参加可能なワークショップの実施と、稽古を自由に見学できる公開時間を設けたことで、グループや国、立場を越えた深い交流ができた。これらのプログラムは、事業の実施期間を長めにとれたことで実現が叶ったのだが、国内外から計14名のアーティストをまとまった期間で招聘できたことは、国際交流基金の助成なしでは難しかったと実感している。 嬉しい知らせもあり、1年目につづき本事業に参加をしたシンガポールのリュウ・シャオイが2017年12月に自国で同様の催しを行った(本事業の代表者・佐藤信も協力をした)。今後、アジア各国で協働開催の文化芸術イベントを増やせるよう、ネットワークの更なる拡大を目指したい。

関連する事業

申請団体

ひとつの机とふたつの椅子とシェイクスピア one table two chairs meeting 2016

ひとつの机とふたつの椅子 one table two chairs meeting 2018

活動国・地域

ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017

北村明子 アジア共同制作第2弾 『Cross Transit 最終章』

アンコール・ワット修復人材養成プロジェクト

アジア、女性、舞台芸術をめぐるプラットホームの持続化と発展

Conference on Asian Linguistic Anthropology (CALA)

カンボジア・日本 幼児教育番組協働制作プロジェクト                                  

活動分野

フィリピン、インドネシア、日本の青少年を対象とする環境問題をテーマとした演劇交流事業

KARNABAL Festival 2016 and Continuing International Exchange

マレーシア・シンガポール・ベトナム・タイ・インドネシアとの舞台芸術の国際共同制作事業

アジアTYAネットワークプログラム

演劇教育による子どもたちのエンパワーメント-PETAの“Safety Zone”構築に学ぶ-

Multitude of Peer Gynts: An Inter-Asian (Indonesia, Japan, Vietnam and Sri Lanka) Theater Collaboration