振付家・ダンサーの北村明子が、2015年から取り組んでいるアジア共同制作プロジェクト「Cross Transit」の活動。日本、カンボジア、ミャンマー、インド・マニプールの地域・伝統文化の調査を行い、出会った文化を元に、また巡り合ったアーティストとともに作品作りを行ってきたもので、2017年度には、インドネシアやタイ、ボルネオにて舞踊や武術、音楽のリサーチを、芸能の宝庫と称される佐渡島でクリエイションを行い、これまでの作品の幅を広げた。その成果をカンボジア・プノンペン、東京で公開し多くの観客と共有。今後世界各地で上演するための基盤をつくった。
平成31年度事業 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1926/ 平成27年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1523/ 関連事業 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1825/
- 関連する国/地域
- 日本, インドネシア, タイ, カンボジア, インド
申請団体より
カンボジア、インドネシア、そして日本のダンサーによる継続的な共同作業は、背景の異なる土地に生きる身体に蓄積された時間が出会う過程そのものであり、現代の舞踊語彙を拡張する機会になった。 また、2017度から新たにドラマトゥルクとして、インド・マニプールの音楽家Mangangsana氏を迎えたこと、また、音楽ディレクターの横山裕章氏が音楽のリサーチと録音へボルネオに赴いたことで、これまで課題だと感じていた、現地音楽家との共同作業を深め、ネットワークを構築することに向き合うことができた。さらに佐渡を拠点とする太鼓芸能集団の鼓童からアーティストを迎えたことで、音楽面においても日本とアジアの音が混じり合い、本プロジェクトにしか生み出せない、音楽と舞踊のうねりを作り上げることができたと考えている。 その成果は、カンボジア・プノンペンのDepartment of Performing Arts Theaterと、東京のせんがわ劇場にて発表することができ、この後、KAAT神奈川芸術劇場で発表する『Cross Transit 2(仮)』へ引き継がれる。