インターネットの発達等の配信技術の進歩とPodに代表されるポータブルメディアの発達により、音楽との関わり方において多様化してきている。さらに、DTM(デスクトップ・ミュージック : 日本特有の音楽文化)の出現により、音楽はただ聴くだけのものから、誰もが自ら音楽を作り、自ら全世界に向け自由に発信できる時代へと変わりつつある。一方、教育現場にも情報通信技術(ICT)の発達に伴って,教科指導においてもICTを積極的に活用する試みが加速している。本事業は、海外の日系人の教育に焦点を当て、浜松市内の大学生がダバオ市の公立小学校 (DCSS: Davao City Special School)の教員と協働して、コロナウイルス禍のきずな(Together in Harmony)をテーマとして、DTMにより作曲する。作曲した曲目には、ミュージックビデオ(MV)を制作する。完成したMVは、芸術祭(Misha Multicultural Festival)を開催し、上映する。
- Related Countries
- Japan, Philippines
- Co-organizer(s), Cooperator(s)
- フィリピン共和国教育省ダバオ市教育局
- ダバオ市立スペシャルスクール
- Divina A.Castro
- Krisline Kay G. Vargas
- Leslei D.Porlares
- SADRINA P. PACATAN
- 山本逸斗
- 國持里帆
- 岡田桃奈
- Valerie Wilkinson
- 朝香博男
From the Organizer
フィリピン共和国ダバオ市においては、厳しいコロナ禍の中、未だに対面式による学校が再開できていない。本事業のパートナーであるダバオ市内公立学校DCSSの教員も感染し、高校教育課程の教員は亡くなっている。生活面においては、ダバオ市内では、生活必需品の買い出しは、地域で場所・時間帯が制限されており、学校に在籍する子どもやその家族、学校関係者も非常に疲弊している。
そのような状況において、「Misha Multicultural Festival」は、ダバオ市内の学校関係者の大きな希望になっている。本事業の準備期間を経て今後の計画は、以下のように決定した。
①2月までにテーマ曲及びMVの完成
②MVのエントリー開始(5月)
③ノミネートMV作品の発表 (7月)
④ 3地域(ダバオ市・浜松市・横浜市)オンラインライブ開催(8月)
⑤開催当日のライブ中継(3地域)
⑥総合司会はダバオ市が担当
⑦毎年継続して開催する
⑧DTMを活用したICT 「デジタルアート」を科目として通年科目へカリキュラム化する