北海道を拠点に活動するアンサンブルグループ奏楽(SORA)のメンバーが、2019年11月15日にフィリピン文化センター(Cultural Center of the Philippines; CCP)にて開催されたフィリピン・フィルハーモニック管弦楽団(Philippine Philharmonic Orchestra; 以下PPO)定期演奏会に出演する機会にあわせて、翌16日にマニラ市内にあるセント・ポール大学にて、現地で音楽を学ぶ学生やPPOメンバー等のためのマスタークラスならびにミニコンサートを開催し、両国の音楽芸術分野での交流を行った。 ミニコンサートでは、クラシック作品をはじめ、北海道にちなんだ曲など全6曲を演奏し、コンサート後も時間を惜しむように意見交流が続いた。
- 関連する国/地域
- 日本, フィリピン
- 協力団体/協力者
- フィリピン・フィルハーモニック管弦楽団
- フィリピン文化センター
- セント・ポール大学
申請団体より
マスタークラスは、主にフィリピンでオーケストラ奏者として活動している演奏家へのレッスンとなったが、技術の向上、音楽性の向上への意識が高く、こちらのアドバイスにも熱心に耳を傾けてくれたのが印象的であった。ミニコンサートも終始温かく聴いてくださり、意見交換を通して演奏家同士の交流を行うことができた。 海外オーケストラとの共演の機会が少ない、日本の地方都市に住む若い演奏家が、文化の多様性や、民族・国籍を超えても音楽という共通言語で交流できることを、今回の事業で自ら体験できたことは、今後の自身の演奏活動や後進への指導の際にも大きく影響を与え、それが北海道の音楽シーンにも少なからず作用すると考える。 また、PPO音楽監督である福村芳一氏やPPOメンバーからも今回の事業を評価する報告が届いており、持続的な交流基盤をさらに強いものにしていくことで、近い将来の再演にもつながっていくのではないかと考えている。