地震・津波・原発事故による被災経験を持つ福島の高校生5名が、台風による被災経験を持つフィリピン・レイテ島を3泊4日で訪ね、現地の高校生と交流した。 激甚被害を受けた地域、貧困地域等の社会問題が顕在化している現場を訪問し、国立サン・ホセ高等学校(San Jose National High School)およびレイテ教育大学付属学校高等部(Leyte Normal University Integrated Laboratory School)との復興計画に関する意見交換や、地区長へのインタビューなどを通して、互いの被災地が持つ背景と現状への理解を深めた。 さらに、伊藤健(慶応義塾大学大学院政策メディア研究科特任助教)の指導のもと、社会課題解決の方法を両国の高校生同士が考え、福島県での報告会で発表した。
- 関連する国/地域
- 日本, フィリピン
- 協力団体/協力者
- 国立サン・ホセ高等学校
- レイテ教育大学付属学校高等部
申請団体より
この事業での経験から、福島側参加学生5名のうち1名が、国際協力の世界での活躍を目指しアメリカの大学に進学した。また、1名は関東地方の大学へ進学後、地元(福島県浪江町)の2017年4月避難指示一部解除に先立ち、関東地方の大学生に対して毎週浪江町を案内し、福島県の復興に尽力している。 弊団体では、フィリピン、カンボジア、中国などの東アジア・東南アジア諸国の若者世代との交流を行っておるため、タクロバン市についても今後機会を見つけ交流の機会を持ち、両地域の復興・発展に寄与したい。