アジア・エクスペリメンタル・フィルム・フェスティバル・ミーティング

  • アジア・文化創造協働助成
採択年度
令和元 (2019) 年度
助成額
JPY 1,848,470
活動国・地域
日本

新たな映像表現を求めて作り手が次々と生まれている現代、映像表現の最先端と言えるエクスペリメンタル・フィルム=実験映画は、世界的にますます注目を浴びている。東南アジアにも、実験的な作品を扱う映画祭や上映団体がここ数年で誕生し、その活動を通して新たなカルチャーが形成されつつある。それらの海外団体と国内団体が、この領域の日本における中心の一つであるイメージフォーラムに集まって、これからの共通課題について意見を交わし、相互の作品の上映イベントや、今後の汎アジア的な協同プログラムへと繋げる場とする。ベトナム、シンガポール、フィリピン、インドネシア、タイ、マレーシアの6カ国の映画祭、上映団体に加え、中国、韓国からの参加者も加えることで、より多様な視点からアジア地域の映像分野の現在と将来を考える場とした。各国からの参加者による講演、作品上映に加え、3つのテーマを設定したシンポジウムも開催し、アジア地域からの参加者のほか、日本で実験映像を扱う上映者やキュレーターも参加した。

関連する国/地域
シンガポール, フィリピン, インドネシア, マレーシア, タイ, ベトナム, 中国
協力団体/協力者
ハノイ・ドック・ラボ
シンガポール国際映画祭
フィリピン国立大学映画院
ミニキノ・フィルムウィーク
タイ国立フィルム・アーカイブ

申請団体より

東南アジアのエクスペリメンタル・フィルムは海外の映画祭等でしか目にする機会のないものも多く、鑑賞の機会が非常に限られているが、国際的な映像分野において質、量ともにその存在感を増してきており、無視することはできない。そうした作品群を紹介できたことにまず意義があった。さらに各国のキュレーター、上映者を招へいして講演つきの上映やシンポジウムを実施したことで、観客に対してそれぞれの地域で展開しているエクスペリメンタル・フィルムの状況や文化的な差異への理解を促すことができ、国際的な交流の場とすることもできた。このような事業は文化的な意義は大きいが、商業的には成立しにくく、今後の持続的な活動のためには公的な助成が不可欠であると考える。また、日本における文化への支援の取り組みを東南アジア各国にアピールする機会でもあり、新たな交流が始まる起点にもなると考えられる。

関連する事業

活動国・地域

あいち国際女性映画祭2015

アセアンに於ける多文化交流を観光振興により実現する為の縦断的・横断的研究

ジャパンスタディトリップ2018 (日本の政策や技術等の学習を通じた日本と世界各国の若手リーダーとの国際交流事業)

インド・太平洋時代のアジア新秩序:日本・ASEAN・オーストラリア・インドにおけるアジア研究の知的協働

Play Campaign 2019 – Sharing experience of Japanese Adventure playground, the concept of Playworker and advocacy of adventure playground between Japan – Vietnam, in the meaning of modern education view for children

日本、インドネシア、マレーシアの協働による津波被災地コミュニティアート事業

活動分野

アセアン諸国のTVメディアとの番組共同製作+ワークショップ 2015!IN VIETNAM

あいち国際女性映画祭2015

爆音映画祭2019 特集タイ|イサーン VOL.3

第13回 大阪アジアン映画祭

SEAFIC Southeast Asia Fiction Film Lab 2017-2018 Program, Sessions 1-3

アジア爆音映画祭 ASIAN BAKUON FILM FESTIVAL