新規スケートリンクの開設とナショナルフェデレーションの設立により、国際アイスホッケー連盟に新しく加入したインドネシアアイスホッケー連盟と日本アイスホッケー連盟共同でスクールを開催した。 北米、欧州よりは劣るものの、アジアにおいて日本はホッケー先進国とされている。一方のインドネシアではスケートリンクの数が少ないなど、物理的な環境の制約があるのみならず、指導者もほぼ存在しないため各競技者がみようみまねで競技を行っているという状況である。そのため、本プログラムでは、練習に参加した7歳~16歳までの子供達50人の競技力向上はもちろんのこと、現地の指導者や指導者候補である現役選手にアイスホッケー文化を伝搬する担い手となってもらうよう育成することを一番の目的と定めた。そのため、練習時間だけでなく、別に多くのセッション時間をとり、講義やディスカッションの場を設けた。結果として、先方のインドネシアでは連盟の担当者、代表選手、そして参加した子供達にも大いに満足していただけた。 国際アイスホッケー連盟のアイスホッケー途上国支援プログラムとしても、練習場の代金の一部などで支援を受けたこのプロジェクトでは、芽生えたばかりのインドネシアアイスホッケー文化を育てることに成功しただけでなく、インドネシアとの文化交流を深め、2018年国交樹立60周年を迎える親日国であるインドネシアとのよりよい関係構築につながるものとなった。
- 関連する国/地域
- 日本, インドネシア
- 協力団体/協力者
- インドネシアアイスホッケー連盟
- 国際アイスホッケー連盟
申請団体より
プロジェクトの目的であるインドネシアの選手、コーチの育成及び彼等現地の人々との関係構築において、多大なる成果をあげることができた。 特にスポーツ関連の支援プロジェクトのロールモデルにもなりうると考えている。インドネシアでの継続ももちろんだが、他のアジア各国へと活動を広げることで、親日感情を高めるだけでなく、国際アイスホッケー連盟における日本の存在感の向上にもつなげたいと今後は考えている。