インドネシア半島から繋がるカンボジア、ミャンマーの舞踊・音楽を中心とするローカルな文化の調査を行い、アジアのアーティストと共にワークインプログレスとしてのショーイングから、本公演まで3年をかけて創り上げるプロジェクト。 各地域に根差した信仰・舞踊・音楽が、現代の生活や芸術にどのように生きているのかに強く興味を持つ北村明子が、インドネシアと4年間行った共同制作を基盤としつつ、インドネシアとの類似性があり、他のアジア諸国との交流を経てコンテンポラリーダンスシーンを形成して10年程となるカンボジアのリサーチから開始した。Amrita Performing Arts Centerを中心に現地のアーティストと接点をもち、彼らの創作プロセス、独自性をリサーチ。東京にてクリエイションと公演(せんがわ劇場)を行った。
平成31年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1926/
平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1715/
関連事業 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1825/
- 関連する国/地域
- 日本, カンボジア, ミャンマー, インド
- 協力団体/協力者
- Amrita Performing Arts
申請団体より
東京でのクリエイションにフィールドリサーチで出会ったカンボジアのアーティストが参加できたことが作品に大きな実りをもたらした。カンボジアの写真家がドラマトゥルクとなり、彼の写真や言葉からカンボジアの歴史を作品に取り入れることができた。加えて、カンボジアの伝統舞踊を学んだダンサーと様々なダンス経験を持つ日本人ダンサーとの共同作業は、背景の異なる土地に生きる身体に蓄積された時間が出会う過程そのものであり、現代の舞踊語彙を拡張する機会になった。 フィールドリサーチ、レジデンシーを経た創作経過はせんがわ劇場にて発表し、翌年度の公演(まつもと市民芸術館、世田谷パブリックシアター)にも繋げることができた。 また、カンボジアやマニプールにて音楽のリサーチも行ったことで、音楽面でもネットワークを構築することができたが、現地音楽家との共同作業を深めることが課題でもあると感じた。今後のプロジェクトにて引き続き検討する。