タイとカンボジアの映画とその背景にある歴史民俗の研究
バンコク近郊にあるタイ国立フィルムアーカイヴ、プノンペンにあるボパナ視聴覚リソースセンターにおいて映像資料の閲覧と資料の収集を行い、サラヤ国際ドキュメンタリー映画祭とカンボジア国際映画祭に参加。そこで得られた知識をもとに、タイ・カンボジアの各地を訪問し、映画と歴史・民俗との関係を調査する。 タイ東北部(イサーン)では、カムプーン・ブンタウィーの小説『東北タイの子』とウィチット・クナーウットの映画版『東北タイの子』の歴史的背景について、またアピチャッポン・ウィーラセタクンの撮影地を訪問し、映画と民間信仰の関係について研究。タイ北部ナーン県の山岳地帯、チェンマイ・チェンライとミャンマーとの国境地帯では、映画『山の民』の背景にあるいくつかの少数民族の文化的な背景を調査する。 プノンペンでは、リティ・パン監督の映画のテーマであるクメール・ルージュ時代の史跡の調査を行い、北東部山間部の少数民族をテーマにした劇映画やドキュメンタリーを視聴。ラタナキリ州・モンドルキリ州を訪れ、山岳部の村を訪問して、歴史民俗の調査を行う。
- 主な活動地
- タイ:バンコク、東北部、北部、南部 カンボジア:プノンペン、北東部
- 受入機関/協力者
- タイ国立フィルム・アーカイブ
- ボパナ視聴覚リソースセンター