「スポGOMI」はごみ拾いに「スポーツ」のエッセンスを加え、「競技」へと変換させた日本発祥の新しいスポーツである。チームで力を合わせ、制限時間内に定められたエリア内でごみを拾い、その質と量をポイントで競い合う。 昨今、世界の共通課題として海ごみが問題となっているが、海ごみを減らすには、住民のポイ捨てを防止するための普及啓発が重要であり、そのツールとして日本各地でスポGOMIが活用されている。 本事業では、海ごみ対策の一環として、海ごみ排出世界4位の国であり、ごみの散乱が常態化しているベトナムのハノイ及び世界遺産のハロン湾でスポGOMIを実施した。多くの市民が参加し、開催後のアンケートでも新しいごみ拾いの方法に高評価を得ることが出来た。今回、スポGOMI大会の運営は、現地で定期的に清掃活動を行っているボランティアグループから協力を得て実施したことから、今後はスポGOMIという形でも清掃活動が実施されることを期待できる。
- 関連する国/地域
- 日本, ベトナム
- 協力団体/協力者
- 一般社団法人 ソーシャルスポーツイニシアチブ
申請団体より
今回、初めてベトナムでの開催となったが、日本での実施と異なり、場所許可申請等で苦労する部分があった。海外での大会開催は、その国に合わせた設定にする必要があるため、事前に情報交換を十分に行う必要があることを学んだ。 今後、日本は近隣諸国であるアジア諸都市と連携し、海ごみ散乱防止に関わる活動を行っていく必要がある。その一環として今回はアジアセンターからの助成を受け、ベトナムでスポGOMIを実施することが出来たが、今後も日本発祥のスポGOMIをアジア各地で開催し、活動を広めていきたいと考えている。こういった活動の初期段階ではある程度の経費負担が必要となるが、他地域でも活動を広げていく意義を改めて認識した。