マレーシアとインドネシアのドキュメンタリー制作者チーム2組6名(うち自費2名)を山形市に招へいし、蔵王温泉を宿泊地とする約4週間の滞在を支援した。アジアで初めてドキュメンタリー映画に特化したアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムである。■【熟考】各チームは、安全で自然豊かな山形で、ドキュメンタリー・フィルムライブラリーのアーカイブ作品を参照しながら、これまで本国で撮った撮影素材を新たな目で見直す、集中した時間と場所を獲得した。期間中、作品の粗編集(ラフカット)映像と企画を練り直した。■【交流】合間には、山形市民や地域の小中学生、音楽・文学・映像関係者らと交流し、自作の上映会を企画実施した。その体験を短編ドキュメンタリーにまとめた。■【深化】国際ドキュメンタリーの最前線で活躍する世界の講師と、日本のドキュメンタリー制作者5名も山形に参集し、総勢20人ほどで4日間のワークショップを開催した。■日本滞在の最終盤、山形と東京で、参加者が各自の成果を発表する成果報告会が行われた。今後、作品の完成まで事業は続く。
平成26年度 アジア・市民交流助成実績
https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1417/
平成28年度 アジア・フェローシップ実績
https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/fellow/fs1608/
令和元年度 アジア・文化創造協働助成実績
https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1904/
令和2年度 アジア・文化創造協働助成実績
https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc2019/
- 関連する国/地域
- 日本, シンガポール, インドネシア, マレーシア, etc.
申請団体より
日常を離れ自然豊かな環境で創作に集中することで作品が深まり、ドキュメンタリー制作の高みを目指す意欲がかき立てられたことが、本事業に参加した映像制作者たちのコメントから実感された。寝食を共にすることで生活を通した自然な交流が育まれ、国を超えた作者同士の友情と互助意識が芽生え、山形の映像文化の営みからも多くの気づきがあった。助成のおかげでスタートした山形ドキュメンタリー道場を今後も継続することで、山形の地をアジアのドキュメンタリー映画を育成する「ゆりかご」にしていきたい。