ベトナム・ホーチミン市内のスマイル幼稚園を主たる活動拠点として、日本人絵本作家の指導のもと、ベトナム人保育者が主体となり、紙芝居・絵本を創作・共作した。5、7、9、1月に毎回1週間をかけて活動した結果、ベトナム語による紙芝居3作、絵本2作の成果物を得た。 これらの作品は、スマイル幼稚園、The First Academy、Niem Tinなどの市内の乳幼児・児童(健常児・障害児を含む)を対象とした施設並びに市内に多くある公園のひとつで、実演・読み聞かせがなされ、延べ500名を超える子どもたちや成人に楽しまれた。 特に紙芝居は、作品と読み手、観客が相互に織りなし、実演の度ごとに異なる世界観を作り出す。 作品を作り、その楽しみを与えること・得ることを、多くのベトナム人の一般成人(幼稚園等経営者、美術関係者、学校関係者、武術関係者)が評価し、サイゴン紙芝居会が発足(会員38名)。2019年度の具体的活動準備が始まっている。
- 関連する国/地域
- 日本, ベトナム
- 協力団体/協力者
- スマイル幼稚園
- 紙芝居文化推進協議会
- 保科 琢音
申請団体より
成果 1. 1週間×4回の作品作りのための現地活動とともに、それを実現するために行った1~2か月間の準備活動を通じ、日越全ての参加者が、真剣に異文化交流を行い、過去に経験したことのない強い達成感を感じることができたこと。 2. 紙芝居は、他国でも魅力的な文化手段であるという理解の獲得 日本発祥の文化が、ベトナム(ホーチミン)でしっかりと支持されることが明らかとなったこと。その支持はこどもたちから、一般成人へと広がり、2018年11月にサイゴン紙芝居会が設立され38名の成人会員を有することとなったこと。 3. 著名な紙芝居・絵本作家の団体である紙芝居文化推進協議会が、本事業とベトナム人側の熱意を高く評価し、同じ11月から、さまざまな作品や紙芝居作成指導書の提供など積極的な協働活動を始めてくれている。同団体とは既に2019年度の協働を合意、鋭意準備を進めている。 今後の展望 2019年度:5月紙芝居セミナー 9月紙芝居文化推進協議会主催の紙芝居コンクールへの応募作品選定。10月同コンクールへ応募。11月ベトナム人応募者1~2名を日本へ招待し横浜で活動。 2020年度:より多国籍な紙芝居実演会開催を目指し検討中。