日本インドネシア両国の若者が、自然資源を活用した持続可能な社会に向けて行動する力を育むことを目的とした事業。 インドネシア・中央カリマンタンに位置するタンジュン・ハラパン村では、アブラヤシプランテーションで働く村人が多い一方で、その持続可能性に疑問を感じる村人達もいる。アブラヤシに依存せず、村の地域資源を持続可能に利用する事を目的に「タンジュン・ハラパン村青年団」が設立され、森林火災跡地での植林作業やエコツーリズムなどの事業を始めている。これらの活動を促進するため、日本と村の若者が共同で森林火災跡地での在来樹種の植林や、新たな地域資源を見つけるための自然観察、ニッパヤシから塩を取り出す作業を行った。また、日本とタンジュン・ハラパン村の文化を理解するためのカルチャーボックスなどのワークショップを行った。これらの事業によって、日本の若者とタンジュン・ハラパン村の若者の間での相互理解が深まり、それぞれの国の文化や自然利用を考える機会になった。
- 協力団体/協力者
- タンジュン・ハラパン村青年団
- 認定NPO法人 ボルネオ保全トラスト・ジャパン
- ウータン・森と生活を考える会
- Friends of the National Parks Foundation
申請団体より
今回のプログラムは初めての試みであったが、とても有意義であった。日本の若者は生物に興味を持っている参加者が多く、彼らが生き物を見て喜ぶ姿を村人たちも楽しそうに見ていた。そして、日本の彼らが喜ぶようにと様々な生き物を捕まえてきて見せてくれた。こうした交流は、地域の自然を見つめなおし、地域資源の価値に気付くことにつながるであろう。 今後の活動として、2019年4月には村の若者2名が来日し、村での取り組みについて発表をすることになった。また、来日時に、本プログラムに参加した日本の若者と一緒に循環型農法が行われている日本の里山で一緒に活動をする予定である。こうした相互交流を今後も続けていくつもりである。