西洋音楽の学理に沿って伝統楽器を使ってコラボレーションしている例はあるが、伝統音楽はそれぞれのユニークかつ魅力的な学理を持ち、これを融合させる例は日本・インドネシア間ではまだ充分とはとは言えない。本事業は古来の形を継承している新鋭者同士で行い、老若男女・国際的な広がりを考えて新規性・継続性を見据えた両国間の交流事業の実現を実施した。
現地の方々に、伝統音楽と文化の面白さや意義を知ってもらっただけではなく、両国の親和性を舞台を通じて広める架け橋となった。この事業を通じて、インドネシアと日本で活躍している企業にも興味を持ってもらっており、日本の伝統だけではなく、インドネシアの方々にも自国の文化、伝統音楽を再認識させる良い機会になったものである。
- 関連する国/地域
- 日本, インドネシア
- 協力団体/協力者
- FOMBI (forum music tembi)
- Brian trinanda K adi
- Universitas Negeri Semarang
- Swara Nusa
申請団体より
海外を色々と経験した中で、インドネシアという国の風土や人柄がとても日本に近いものを感じた。 気配りやおもてなしの精神性等々温かい気持ちとなり、文化・音楽性としても色濃くその親近感が表れていた。 助成は交流の新しい糸口として大変重要な位置づけにあると実際にやった中で感じており、文化交流、相互理解のために 必要不可欠な素晴らしい取り組みであると改めて実感した。 今後伝統音楽の需要は益々増えると考えられるが、その中でどの国で、どこの場所で、何が求められているのかを理解する事も必要だと思った。 実際にインドネシアの3都市で、日本音楽のみのパート、コラボパートなど、評価が高い部分が違っておりこのような事業を通じて調査を深めていくことが、ビジネス化という意味でも今後大事になっていくと感じた。 日本・インドネシアの伝統音楽、そしてその新しいコラボレーションが現地で高く評価を受けたことは、伝統的な文化の交流の発展という意味でも大きな広がりを感じる事業だった。