作編曲家、演奏家である栗コーダーカルテットのメンバーが、アジアで独自に発展した楽器や演奏者、また身体表現者とコラボレーションを展開し、3年間のプロジェクトを通して新しい表現を実現する。同時に栗コーダーカルテットが得意とする、身近な楽器を使用した親しみやすい音楽表現を各地で発信、また、各国でワークショップ、コンサートを実施し、子どもから高齢者まで幅広い世代との交流を図る3年間の事業である。 プロジェクト2年目の2016年は、ラオスにて劇団カオニャオ、芸術学校の講師陣のアンサンブルなどとのコラボレーション公演とワークショップを、ミャンマーにてSu Zar Zar(サウン・ガウ奏者)、U Han Win Aung(チャウロンパ奏者) とのコラボレーション公演やワークショップを、タイにて公演とワークショップを行った。また、昨年に続き劇団カオニャオを日本に招へい、コンサートホールを中心としたツアーを行った。12月にはSu Zar Zarをミャンマーから招へいし、公演とレコーディングを行った。
平成27年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1531/ 平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1720/
- 関連する国/地域
- 日本, タイ, ラオス, ミャンマー
申請団体より
プロジェクトを通して、以下の成果を得ることができた。 ・ラオスの劇団カオニャオを日本に招へいした。いいだ人形劇フェスタや各地のホールなど、子どもから大人まで幅広い層にコラボレーションを見てもらえる場所で公演をした。 ・ミャンマーのサウン・ガウ奏者Su Zar Zarを招へい、東京で公演とレコーディングを行い、日本ではあまり知られていないミャンマーの音楽を紹介した。 ・ヴィエンチャンの芸術学校で教授陣によるラオスの伝統楽器のアンサンブルと初共演をした。 ・ラオス、タイでワークショップを行い、現地の音楽教育の一助となった。 ・東南アジア各地でワークショップや学校での演奏など子どもの多い場所での演奏も多く行い、音楽の楽しさ、アンサンブルの楽しさ、国を越えたコラボレーションの面白さを各国の子どもに伝えることができた。 次年度への課題としては、本年度は予算の都合でプロジェクトを行うことができなかったインドネシアとベトナムでコラボレーションを行うこと、そして、複数の国のアーティストが一堂に会する公演を実現させることである。そのための準備として、プロジェクト外ではあるが2017年3月にベトナム視察を行った。