プロジェクト2年目はマレーシアと東京で国際会議を実施。 マレーシア国際会議「創造経済の実現に向けて:文化資本による経営と、社会資本としての文化の振興」では、民間の文化振興が根付いていないマレーシアで、継続的にメセナを続ける日本企業がプレゼン。現地で文化資源を活用した地域振興の事例を紹介、意見交換した。会議にはマレーシア政府関係者や芸術文化関係者をはじめ、現地法人を有する日本企業も参加。現地では音楽ホールや文化施設等を訪問、イベントも視察したほか文化的な開発を振興するシンクシティとの意見交換も行われた。ASEANのプラットフォーム設立を目指したが、国ごとに文化・背景が異なるため、各国で中間支援組織の設立が実情に即していると確認。2017年1月の東京フォーラム「芸術・文化を振興する企業理念とは―インドネシア・マレーシア企業における展開に向けて」で、より具体的な中間支援組織設立に向けた意見交換を行うため、ゲストにインドネシアとマレーシア両国の中間支援組織設立のキーパーソンとなりうる芸術文化団体等を招へいした。現地法人や行政、研究者と意見交換を行った。
平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1726/
平成27年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/cc1535/
- 関連する国/地域
- 日本, フィリピン, インドネシア, マレーシア
申請団体より
2016年5月の東京会議でマレーシアのMy Performing Arts Agency (MyPAA) とMOU (了解覚書) を締結し、8月にはマレーシアでの会議を通じ、現地でのメセナの促進を行うことができた。 成果として、マレーシアではMyPAAが中心となり現地企業との定期的なミーティングの開催や、インドネシアではコスメティクスの企業がCSR部門を設立するなどの動きがあり、両国における民間企業による文化振興にむけて前進することができた。 1月に実施した東京フォーラムでは、日本企業が長年培ってきた企業メセナの意義を見出せる機会となった。また、日本企業の視察では、活発なヒアリングやディスカッションが行われた。海外勢からの質問は日本企業にとっても気付きにもつながり有意義な機会となった。