当館の芸術監督多田淳之介とアソシエイト・アーティスト2名(白神ももこ、田上豊)が、平成29~31年度にかけて、東南アジアの現代演劇、舞踏のアーティストと共同制作作品を創作上演する「日本・東南アジア舞台芸術共同制作プロジェクト」の初年度として、平成28年度は東南アジア5カ国の舞台芸術の動向や現状を深く知り、各国で活躍する才能あるアーティストたちの調査を実施。 多田淳之介はインドネシア及びマレーシア、白神ももこはタイ、田上豊はフィリピン及びベトナムを共同制作相手国の候補としてそれぞれ調査を行った。
- 関連する国/地域
- 日本, フィリピン, インドネシア, マレーシア, タイ, ベトナム
申請団体より
今回のアーティスト3名による東南アジア5カ国への調査で、30名を超える幅広い世代の舞台芸術関係者や関係機関と交流し、ネットワークを築くことができた。また、調査においては、現地の舞台芸術の現状を良く知る協力者に協力を得ることができたので、日本でも実績があるような経験豊富なアーティストから新しい発想を持つ若いアーティストまで、この調査でしか得られないような出会いを重ねることができた。また、その国の風土や生活文化にも触れられたことは、今後の創作にむけて重要な経験となった。 また、市民文化会館の指定管理者として、限られた自主財源の中で自主事業を展開する当財団が、今回のような国際共同制作に取り組むためには、本助成による支えは不可欠であり、また、渡航先の貴基金の日本文化センターの存在は、現地での情報に乏しい当財団が事業に取り組むにあたり、資金面に留まらない、とても重要な部分を占めている。