日本とインドネシア・アチェの被災地間協働によるコミュニティアート事業

  • アジア・文化創造協働助成
採択年度
平成29 (2017) 年度
助成額
JPY 5,012,403
活動国・地域
インドネシア, 日本

アートを通して社会課題を可視化し、共有していく手法であるコミュニティアートプロジェクト。日本でのこれまでの蓄積、特に東日本大震災後の取り組みをもとに、同じ津波の被災地であるインドネシア・アチェに、コミュニティアートの手法を紹介し、現地協力者と協働で事業を企画・実施する。あわせてアチェ側からアーティストや企画者を招聘し、日本における実践にも参加。双方の社会課題を相照らしつつ人材育成やネットワーク形成をはかる協働事業である。
2017年12月、第1回アチェ・ジャパンコミュニティアートプロジェクトをアチェで開催した。会期中は、アチェにある津波で内陸に流された巨大発電船などの震災遺構でアーティストがアート活動を行った。訪れた人々やスタッフ、アーティストがアートを通して交流し、震災から13年が経過したアチェの今を楽しんだり、津波に想いを馳せたりと人々の様々な姿が見られたプロジェクトであった。

令和元年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1915/
平成30年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1832/
平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1614/

関連する国/地域
日本, インドネシア
協力団体/協力者
アチェ・コミュニティアート・コンソーシアム

申請団体より

プロジェクトを行う中で、震災遺構や関連する人々がもっていた誰も知らなかったストーリーが数多く「発見」されたことは本プロジェクトの大きな成果の1つと考えている。そのようなストーリーが「発見」されたことで、日本人・アチェ人双方が震災そのものや防災を考えるきっかけとなった。また、日本とアチェの双方でフィールドワークを行い交流を深めたことで、アーティストだけでなく自分自身を「アーティスト」として自覚していない人々も表現者としてプロジェクトに参加するという成果も生まれている。さらに、2018年度はイベント的な催しからよりコミュニティの人々の対話へと深化させることや、より双方のスタッフの協働でプロジェクトの企画・運営を行っていきたい。  助成そのものはもちろんですが、職員の方々とのコミュニケーションやあたたかい助言があったからこそ、貴重な成果や課題が生まれたことに、メンバー一同感謝している。

関連する事業

申請団体

Community Art Project in Afflicted Areas of Tsunami – Japan and Aceh –

日本、インドネシア、マレーシアの協働による津波被災地コミュニティアート事業

活動国・地域

SCENE/ASIA アジアの観客空間をつくる

インドネシアの消滅の危機にあるBeaten Bark製の絵巻物ワヤンベベルの保全継承を、社会全体で具体的に促進していく日イ協働の支援・応援プロジェクト

Jejak-旅Tabi Exchange Wandering Asian Contemporary Performance

バティックを中心とした日本インドネシア染色文化の交流と共同制作プロジェクト

Measuring Social Enterprise Research Exchange and Learning in Asia (MSE-REAL)

ひとつの机とふたつの椅子とシェイクスピア one table two chairs meeting 2016

活動分野

Exchanging of Performing Arts, Asia

Manila, Tokyo, FESTIVAL OF THE RECENTLY POSSIBLE 2019: Towards an Asian Network of Digital Art & Sound

「アーティスト・イン・レジデンス事業人材育成キャンプ&フォーラム アジア」

アーティスト・イン・レジデンス事業人材育成キャンプ&フォーラム アジア AIR CAMP 2017 in 陸前高田「生活と創造」

ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017

アジアでのアール・ブリュット作品調査及び専門家交流事業

協力団体

日本、インドネシア、マレーシアの協働による津波被災地コミュニティアート事業