平成27年度に行ったインドネシアの人形劇カンパニー「ペーパームーン・パペット・シアター」との共同制作を、さらに大規模なレジデンスと新作公演「和紙を透かして」に発展。インドネシア側のカンパニーメンバーや高知県側のアーティスト双方の事業に関わる人数を拡充した上で、展示室での作品制作からホールでの公演といった当館の施設を効果的に活用した事業を実現。 2017年6月30日よりジョグジャカルタからマリア・トリ・スリスチャニ(共同芸術監督・演出)、イワン・エフェンディ (芸術監督・作曲)、ルナン・プラムセサ(出演者)の3名が高知入りし、街中でのリサーチや小学校などでのワークショップを開催。 7月16日にはアントン・ファジリ、ベニ・サンファヤ、パンボ・プリヤルティ・ラヌハンドコ(人形遣い、人形作家)、ガディン・ナレンドラ・パクシ(舞台監督・照明)、レトノ・インティアニ(衣装)の5名も加わり、7月17日より地元出演者とともにリハーサルと制作を開始。7月27日と28日に高知県立美術館ホールにて公演。 また、地域連携企画として古民家ギャラリー兼カフェEquivalentにてレジデンス&公演2015「かくれんぼ-HIDE and SEEK-」の記録写真展を6月24日から7月31日にかけて開催。
平成27年度 アジア・市民交流助成実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/pp1516/
- 関連する国/地域
- 日本, インドネシア
- 協力団体/協力者
- ペーパームーン・パペット・シアター
申請団体より
助成を受けたことで、平成27年度に一度レジデンスを行ったアーティストを再招へいし前回よりも作品規模や関わる人数を拡充しての事業に発展することが可能となった。また、前回スタッフとして関わった地元の方が再度関わってくれたり、ワークショップ参加者や公演を鑑賞した方もまた足を運んでくれるなど継続した関係性が見られた。 アーティストにとっても、前回リサーチを深めたいと希望していた和紙に関する調査を継続することができ、より充実した滞在制作となった。 また、館内外でのワークショップに加えて、地域連携企画として地域のカフェ兼ギャラリーで記録写真展を開催することで、普段美術館に足を運ぶ機会のない方への発信と交流の機会を設けることができた。