これまで2012年よりフィリピンのセブ島にて現地の子どもたちに音楽を通した教育支援事業を行ってきたが、コロナの影響によって2020年の3月より1年8ヶ月にわたって活動がストップしていた。そんななかで少しずつ日本、フィリピンのコロナによる規制が緩和されてきたタイミングで、日本の支援者の方々とフィリピンの子どもたちとをオンラインでつないだ演奏会を開催することで、あらためて日本とのつながりを感じ、コロナを乗り越えるための力にしたいと考え、企画した。また、日本の支援者の皆さまにおいても、フィリピンの子どもたちの『いま』を知られる機会が少なかったため、この機会を通して子どもたちの様子や表情、演奏する姿を見ることで、コロナが明けた際に、今度はオンラインではなく対面で交流を、と思えるような、きっかけづくりを行いたいと考えた。
フィリピンの子ども達と日本人とのオンライン演奏会
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- Co-organizer(s), Cooperator(s)
- DSWD
- Samgyupsal Chango Talamban
- Fanfare Takadanobaba
From the Organizer
演奏会開催の二日前に新型コロナウイルスのオミクロン株が見つかったものの、日比ともに大きな制限がなかったことから演奏会を予定通り開催した。子どもたちが個々で簡単な練習を行うことはあったが、一同に会して演奏を行うのは1年8ヶ月ぶりということもあって、演奏のクオリティとしては完全ではなかったと思うが、仲間と一緒に演奏できることの楽しさ、嬉しさというのが画面越しに伝わってきた。また、その映像を日本から見ていた参加者の方々からも、同じような意見を聞くことができた。この1年8ヶ月の間、コロナが明けてからどうするべきか、思い悩んできた。経済的に苦しくなっているいま、音楽ではなく、もっと仕事や雇用に直結するような活動をすべきかとも考えたが、音楽が持つ力というのを目の当たりにして、自分たちがやるべきことが定まったような思いであった。こういった貴重な機会も、自己資金だけではできず、助成金を受ける機会をいただけたからこそだと感謝している。