社会的困難を抱えるコミュニティ・地域で活動する日本のアーツマネジメント実務家、研究者がカンボジアを訪問し、社会関与型アートについて3日間のフォーラム、交流をカンボジアならびに周辺各国の実務家とともに開催した。課題解決の手法などを学びあいながら、アジアの実務・研究ネットワークの構築を進めるのが目的である。中心となるパートナーは、プノンペンを拠点とするCambodian Living Artsと台北拠点のMekong Cultural Habであった。 2020年2月19~21日に、シェムリアップのクメール文化センター・セミナー室において「メコン対話」会議と文化施設の視察、交流を実施した。参加者は9か国から32名、プレゼンが17件、ワークショップが4件、その他にディスカッションがあった。 視察・交流のために、カンボジア地雷博物館、カントミン村(葬送音楽)、ボー寺院(影絵人形芝居)、A Place to be Yourself(LGBT)の4か所を訪問。 以上のシェムリアップでの活動のほか、大阪で2回の研究会・報告会を開催した。
平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1630/
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- Japan, Malaysia, Thailand, Vietnam, Cambodia, Laos, Myanmar, 台湾, オーストラリア
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- Cambodian Living Arts
- Mekong Cultural Hub
From the Organizer
9か国からの専門家の集まりであったため、極めて多様なプレゼン、ワークショップとなり、各国、各実務家の抱える社会的課題とそれに対する文化芸術からのアプローチについて、手法や考え方を共有することができた。また、こういう交流の共通語としての英語能力の重要性も感じられた。 今回の交流を通して、いくつかの具体的な計画や展望を、以下のように得ることができた。 1. 次回の会議を2021年5月に台北で実施することを決定した。 2. 「アジアの詩集」制作の企画が立ち上がった。 3. Cambodian Living ArtsとMekong Cultural Habの代表を関西に招へいし、文化関係者との交流や小フォーラムを実施することを決定した。 4. Mekong Cultural Habが主宰してきた国際プログラムSEADに関する評価をともに実施し、評価に関するテキストブックを出版する計画が立ち上がった。