日越交流の象徴である「御朱印船」を、長崎の官民を挙げて制作。この御朱印船をゆかりの地であるベトナムに寄贈するという計画に連動し、歴史的なつながりを深く学び合うため、日越市民が互いの都市を訪問した。主な事業内容は下記のとおり。 1.ホイアン市から長崎県へ、イベント参加者(行政、エンジニア、船大工)を招へい ・制作中の寄贈用御朱印船や、伝統的祭事「長崎くんち」の御朱印船、装飾、衣装などを見学 ・長崎くんちの踊町である本石灰町、造船関係者、長崎ベトナム友好協会との交流・意見交換 ・日越交流ゆかりの地の視察(アニオー姫が眠る大音寺への墓参り) 2.長崎県からダナン市及びクァンナム省ホイアン市へ長崎大学多文化社会学部国際交流サークル「ふくろう」のメンバーが訪問 ・日本語を学ぶ現地大学生、高校生との交流 ・日越交流ゆかりの地(日本橋、日本人墓地等)見学 3.御朱印船お披露目イベント、日越文化交流スペース落成式にふくろうメンバー及び、ホイアン市民が参加。本石灰町根曳き衆とともに長崎くんち公演を実施。
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From the Organizer
これまでの当協会におけるベトナムとの交流の積み重ねと、地道な活動があったことにより、あらゆる場面に合わせた交流を実施させることができた。 特に、長崎大学国際交流サークル「ふくろう」のメンバーと、ダナン市在住の大学生高校生の交流ができたことにより、若者への日越交流史の認知度を高め、両国民の相互理解の促進に貢献することができた。 これまでも「長崎くんち」の出番である7年に1度というサイクルで事業を実施し相互の訪問が実現していたが、今後は、ダナンで開催される文化交流フェスティバルや、ホイアンで開催されるホイアン祭りにおいて御朱印船が活用されることにより、両国間の継続的な交流に繋げられることが期待される。ふくろうのメンバーは「長崎とベトナムの絆をより一層深めるべく、今後も彼らとのつながりを大切にしていきたい」と感想を述べてくれている。 ホイアン市において実施された日越文化交流スペース落成式ではベトナムのフック首相と安倍総理も駆けつけられ、記念の石碑が除幕。御朱印船と長崎くんち公演を鑑賞していただいた。