2016年12月、日本の学生等5名がインドネシアの西ヌサトゥンガラ州中部ロンボク県タナ・ベア村に滞在し村の暮らしを体験しながら、村の若者たちとともにごみの現状調査やワークショップを行った。「村ツーリズムを発展させるにはどうしたらよいのか」を軸にディスカッションをした結果、観光客が「安全、清潔、快適さ」を求めており、村のいたるところにごみが捨てられている現状をよく思っていないことを知り、若者たちの環境に対する意識啓発が進んだ。 また、日本人側にとっても、現地の若者と一緒に現地のごみ銀行(インドネシア独自の廃品回収システム)の活動を見学したり、ロンボクで多くの外国人が訪れる観光地ギリ・トラワンガン島のごみの埋立地を見学したりする中で、村や観光地でのごみ処理の実態も知った。3月には東京都内で報告会を開催し、感じたことや学んだことを伝えた。
平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/grant/pp1730/
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From the Organizer
・タナ・ベア村の若者や住民が日本の若者を受け入れ、共に活動に参加し、村ツーリズムとは何かを知ることができた。 ・ゆいツールと協働したBright Course(BC)のトニー氏(31歳)が、一番影響を受け成長した。ワークショップ開催の準備、学生が宿泊する民家の用意、村の若者たちへの働きかけ、学生が滞在中の安全管理や体験プログラムの準備などさまざまなことを精力的に行ってくれた。また、タナ・ベア村でBCごみ銀行を立ち上げた。 ・日本の学生がエコツアーに参加し、現地のごみ問題を考えるとともに、インドネシアの村の暮らし、現地の若者との触れ合いなどを通して異文化交流を行った。ツアーに関わった人すべてに何らかの影響を与えることができた。特に村の若者は、村ツーリズム開発に関わることの面白さに気づくと同時に、村ツーリズムを発展させるためには、ごみ問題の解決が不可欠であることを実感した。