Click the Translation button below for English.アジア太平洋地域は、世界経済を牽引する役割を期待されている一方で、頻発する洪水被害や、急速な都市化や経済成長に伴い悪化する水のリスク(水不足、水質悪化)など、共通の水問題を抱えている。また、SDGsに水関連の目標が盛り込まれたように、水問題に取組む重要性は世界的にも高まりつつあるが、具体的行動に向けた方向性や方策については、模索が続いている状況である。 そのため日本水フォーラムは、アジア地域の持続可能な発展を、水の視点から考え、その方向性を提示・共有することを目的として「アジア・太平洋水サミット」の開催を支援した。本助成を受け、同サミットのミャンマーでの開催に向けた準備並びに本会議運営に対する支援を行った。 アジア・太平洋水サミットでは、地域の首脳級を含むハイレベルの関係者をはじめ、国際機関、専門家、NPO等が一堂に会して、地域の水問題解決に向けた方向性や方策について幅広い議論が行われ、「ヤンゴン宣言」として取り纏められた。今後は、ヤンゴン宣言に沿って地域内の交流・協働を深めていくとともに、宣言の趣旨を地域内外に広めていくこととされている。
Asia-Pacific Water Summit Related webpage: http://www.waterforum.jp/en/what_we_do/policy_recommendations/apws
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From the Organizer
(事業を行って得た成果) 第3回アジア・太平洋水サミットをミャンマーで開催し、日本をはじめ水問題に先進的に取り組んでいる国や機関と、ミャンマーや同種の課題を有する国や機関が交流し、域内の水問題の課題解決に向けた具体的目標を共有し成果文書「ヤンゴン宣言」に纏めることができた。 (今後の展望や課題) 課題としては、「ヤンゴン宣言」における提言を、どう広く浸透させていくかという点である。2020年開催が予定されている第4回アジア・太平洋水サミットおよび第9回世界水フォーラムへ向け「ヤンゴン宣言」の提言がアジア太平洋地域に浸透し、具体化が加速するよう今回の事業で構築したネットワークの交流促進が肝要であると考えている。 (助成を受けての所感) 助成の申請や成果の報告は定められた様式とおりきちんと作成する必要があるとされていることは、本助成事業の確実性、健全性をあらわしているものと感じている。私たち、NPOにとって事業に対する御意見をいただいたうえ、確実に助成いただける安定性は、収支を検討していく過程で心強いものであった。今後も、本助成を様々な活動への活用を検討したいと考えている。