「伝統文化をもっと身近に!」交流事業

  • アジア・市民交流助成
採択年度
平成30 (2018) 年度
助成額
JPY 325,917
活動国・地域
マレーシア

マレーシアのクアラルンプールとペナンで、日本の伝統芸能「江戸糸あやつり人形」の技法を使ったペットボトル人形の製作・操作ワークショップと、張り子の技法による人形の頭製作ワークショップを行った。ペットボトル人形は、日本の芸能をより身近に感じてもらうために、ペットボトルや段ボールなどを材料に使い、よりシンプルな構造にしたものである。

クアラルンプールのペトロナス・アート・ギャラリーで一般人を対象に行ったが、ほぼどの回も満席で、日本の伝統芸能への関心の高さをうかがわせた。
また、ペナンでは地元のアートコレクティブであるOmbak-Ombak ART Studioとマレーシア科学大学の協力のもと、ペナン教員養成校の学生と、現役の美術教員、人形芝居にかかわる人を対象にワークショップ行った。またOmbakの中には華人系の芸能「ポテヒ」(指人形)再興のために活動を行っているグループがあるが、そのメンバーと人形制作協力者を対象に、江戸糸あやつり人形の頭製作に使用される張り子の技法のワークショップを行った。

関連事業 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/pp1703/

関連する国/地域
日本, マレーシア
協力団体/協力者
GALERI PETRONAS
マレーシア科学大学芸術学部
ombak-ombak art studio

申請団体より

ペットボトル人形のワークショップは、クアラルンプールもペナンも大変多くの人の参加があり、マレーシアの人の、こうした活動に対する関心の高さを知ることができた。ワークショップはおおむね好評で、マレーシアではあまり知られていない「江戸糸あやつり人形」について知ってもらうことができ、また普段は捨ててしまう材料を使うことで、環境問題についても考えることができたというコメントもあった。時間の関係で、ほとんどの材料を準備して、参加者は組立だけ行うワークショップになったが、もっとじっくりやりたかったという声もあったため、糸の長さの決め方など、より糸あやつり人形の構造を知ることができるようなワークショップも計画していきたいと考えている。
またオンバのメンバーとの頭製作ワークショップでは、作成した頭を使って、合同パフォーマンスを行う計画が進行中で、今後も連絡を取り合いながら、交流を続けていきたい。

関連する事業

活動国・地域

市民による社会包摂型アートプロジェクトの日本・マレーシア間の交流促進とネットワーク構築

サクラコレクション2014 大阪

日本・マレーシア 野球技術普及交流事業

「町家から創造都市へ」 アジア伝統文化の創造の協働作業

アジアにおけるエクスプレッシブダンスプロジェクト2021

日本・マレーシア・カンボジア 野球技術普及交流事業

活動分野

日本とフィリピンにおける多文化理解のための演劇をつかった新しいワークショップの共同開発

ストアハウスコレクション - タイ週間Vol.3 -

マーク・テ『Baling』を通して歴史との向き合い方を考える/上演+レクチャー+リサーチプロジェクト

日比ユース・ネットワーク構築のための日比国際児の若者(JFY)と日本の若者との演劇交流活動

ベトナム(ホーチミン)にて日本文化を学ぶ明越日本語学校の青少年を対象にした演劇ワークショップ

東京芸術祭ファーム Asian Performing Arts Camp