日本のパフォーミングアーツ領域で活躍しているアーティスト3組(オフ・ニブロール、伊東篤宏、山川冬樹)とキュレーター(窪田研二)、ディレクター(石水美冬)を中心に、シンガポール、ベトナム、タイにて現地アーティストやキュレーター、会場と共同で展覧会と公演を制作。
展覧会は『Future Bodies of Asia』と銘打ち、アジアにおける未来の身体をテーマに、身体の延長としての映像メディアや身体を楽器として使用するパフォーマンスなど、現代アーティストの拡張された概念を紹介するとともに、アジアの文化的背景の影響が身体の所作に無意識的に反映されることなどを検証した。
各国では展覧会のほか、現地のパフォーマーやミュージシャンとのコラボレーションでパフォーマンスを開催。
現地作家や協力団体とともに作品を制作することで、作家や芸術関係者の双方向の交流が実現し、日本のパフォーミングアーツを現地の方により広く効果的に知ってもらう機会を創出した。
- 関連する国/地域
- 日本, シンガポール, タイ, ベトナム
- 協力団体/協力者
- Speedy Grandma
- PUMP
- San Art
- Salon Saigon
- Japan Creative Centre
申請団体より
本事業を実施するにあたり、開催国であるシンガポール、ベトナム、タイのアーティスト、キュレーターとの間で、企画内容についての活発な意見交換がおこなわれた。シンガポールでは音楽家のユエン・チーワイ、バンコクではダンサーのサン・ピッタヤー・ペーフアン、ノイズ音楽家の会田瑞記、映像制作集団の空族、そしてホーチミンでは美術家のスアン・ハとル・ホアン・ビッチ・フオン、音楽家のドゥ・タン・シーといった多彩でエネルギッシュなメンバーとのコラボレーションが実現し、各地で多くの観客に本事業を鑑賞していただいたことは大きな成果だった。非営利な活動である本事業は貴基金の助成がなければ実現することは出来なかったので、大変感謝している。
本事業を通じ、身体表現についての活発な議論が交わされ、日本とタイ、シンガポール、ベトナム各国との文化交流と相互理解が深められたと考えている。