第11回大阪アジアン映画祭において、東南アジア映画に焦点を当てた特集企画をはじめ、メイン部門であるコンペティション部門においても東南アジア作品を積極的に紹介、計18作品を選定し、全作品日本語字幕付で上映。そのうち、5作品は世界初上映、10作品は日本初上映。特集企画内ではベトナム映画6本を紹介するとともに、1968年の貴重なカンボジア映画も上映した。京都大学地域研究総合情報センターおよび混成アジア映画研究会との共催シンポジウムも開催し、フィリピン映画『ないでしょ、永遠』の監督、脚本家、出演者3名をパネリストに迎え、フィリピンの文化・社会事情を映画表現を通して考察した。ASEAN諸国の映画祭プログラマーやプレス関係者も招へいし、当映画祭の認知度向上を図るとともに、当映画祭で上映した日本映画(ほぼ全て英語字幕付きで上映)を紹介した。また、映画祭に先立って、12月~2月の後期3回については東南アジア映画をテーマに講義と情報交換を行った。
平成28年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1653/
平成29年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1745/
平成31年度実績 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1929/
- 関連する国/地域
- 日本, シンガポール, フィリピン, インドネシア, マレーシア, タイ, ベトナム, カンボジア, 韓国, 中国, 台湾, 香港 etc.
- 協力団体/協力者
- 大阪市
- 一般社団法人 大阪アジアン映画祭
- etc.
申請団体より
大阪アジアン映画祭ではこれまでも東南アジアの優れた映画を紹介してきたが、国際交流基金アジアセンター文化創造協働助成に採択いただき、より多くの、またより多様な優れた東南アジア映画を上映し、トークイベントやシンポジウム等のために監督や出演者をはじめ多数のゲストを招聘することができた。まだあまり日本では馴染みのない東南アジアの映画を通して、東南アジアの文化および社会事情について触れる機会を市民に提供することができ、来場者からは非常に好評であった。また、当映画祭で上映する若手の日本映画の作り手と東南アジアの映画人との交流機会も設けることができ、双方の刺激になると共に、将来的なコラボレーションに繋がる契機とすることができたと思う。次年度以降も引き続き、多種多様で優れた東南アジア映画を紹介し、映画を通じた交流事業を展開していきたい。