ベトナムにおける伝統・現代演劇の実態調査および日越の舞台芸術交流の促進
本プロジェクトは、変貌するベトナムの、とりわけハノイとホーチミン市の「現代演劇」と「伝統芸術」の規模と現況を把握することが大きな目的である。そして、戦中戦後を通して、ベトナムの芸術家たちが地域の発展と市民社会にどのような影響を及ぼしてきたかを検証する。 首都ハノイでは、ベトナム文化スポーツ観光省が管轄する芸術団体を中心に、どのような多様性をもって演劇活動を展開しているのかを調査する。 南部ホーチミン市では、主に民営劇団の上演活動に密着し、その特徴と、将来における共同創作の可能性を探る。 その他、中部フエでは、政府が主導する「国際舞台芸術フエ・フェスティバル」を視察し、地域に根差した芸術の在り方や問題点を考察する。 このプロジェクトは「演劇は社会を豊かにする」という観点から、ベトナムと日本の友好を強化し、文化的なつながりをみいだし、インドシナ半島におけるベトナム演劇の役割や可能性について、理論と体験的実践の両側面からアプローチしようというものである。
- 主な活動地
- ハノイ、フエ、ダナン、ホー・チ・ミン
- 受入機関/協力者
- ベトナム国立ドラマ劇場
- タイ・ズオン劇団