アジア姿勢保持プロジェクト:寝たきりゼロのための姿勢保持普及に関する日本・タイ交流事業

  • アジア・市民交流助成
採択年度
平成27 (2015) 年度
助成額
JPY 1,267,000
活動国・地域
タイ

重度障がい者や高齢者を寝たきり生活から解放し、二次障がいを防ぐために不可欠な姿勢保持の理念・スキルの普及を目指して、シンポジウム及びワークショップを開催した。 2015年7月、両国の専門家が集まり機器のデザインや調整に関するワークショップと、タイ東北部ルーイ県の特殊教育センターに通う障がい児とその家族、教職員を対象にした姿勢保持ワークショップを開催した。それらの成果を受けて11月に、両国の専門家、障がい当事者、家族、当事者団体、行政職員を交えた寝たきり生活の問題点や姿勢保持に関するシンポジウムと姿勢保持ワークショップを開催した。 ワークショップやシンポジウムの資料として今後の活動の基礎となる教材を日本語とタイ語で作成し、インターネットで公開した。

関連する国/地域
日本, タイ
協力団体/協力者
タイ身体障害者協会 (APHT)

申請団体より

シンポジウムの主な成果は、タイにおける現状や課題、および日本が40年にわたり培ってきた知見や情報を、ほぼ網羅した形で、姿勢保持や車いす等の福祉機器に関わる主な組織、施設、大学、医療機関等の関係者が一堂に会した場で発表し、また今後も参照できる資料を日本語・タイ語で作成できたことである。 ワークショップでは、参加者がともに手を動かし、共通の課題に取り組むことで互いに理解を深め、姿勢保持の意義や技術を能動的に、より深く学ぶことができた。参加したタイの理学療法士の中には、実際に姿勢保持装置を製作する人も現れた。 今後は、資料や教材をさらに発展させること、両国の人的ネットワークを充実させ、本事業およびその成果を広く知らせて行くことが課題である。 また、タイの医療・福祉・教育関係者から注目され、現在タイの一施設に入居する200名近い寝たきりの障がい児を起こして生活させる計画が進行中である。同様のワークショップを開催した国立マヒドン大学理学療法学部より要請され、2017年9月には同学部で姿勢保持ワークショップを開催することが決定している。

関連する事業

活動国・地域

国際ボランティア第1回アジア・オンライン・サミット

ユニバーサルツーリズムで「もっと微笑みの国・タイ」へ どこでも、誰でも、いつでも旅行が楽しめる国へ

タイ山岳少数民族の子供たちを対象にした演劇ワークショップ

日タイ青少年による伝統文化の継承へのアプローチ交流プログラム~タイ舞踊の公演と継承、日本の‘道’の発表と鍛錬と継承

テラジア オンラインウィーク2021

タイと日本の学生によるアカペラ・ワークショップ

活動分野

保育・幼児教育文化交流(教師と学生・子ども)

アジア太平洋ディスレクシアフェスティバル2017 東京

日本・インドネシアにおける柔道ならびに柔道整復の交流事業

アジア太平洋ディスレクシア・フェスティバル2018

日本とインドネシアの介護文化に基づく介護教育TOTプログラムの調和化

健康都市交流事業 ~食生活と栄養改善に向けた健康文化の相互理解に向けて~