現代ベトナム映画の調査と上映イベント

  • アジア・文化創造協働助成
採択年度
令和2 (2020) 年度
助成額
JPY 3,208,113
活動国・地域
日本, オンライン

本事業では、近年世界中の映画祭から注目され、日々関心が高まるベトナム映画の調査、上映イベントを行った。インディペンデント映画界を牽引してきたファン・ダン・ジー監督と、ベトナム映画を多数収蔵し積極的に上映してきた福岡市総合図書館との共催で、ベトナム映画の調査を行い、イベントを開催した。
東京では御茶ノ水にあるアテネ・フランセ文化センターを会場に、ベトナム映画史に欠かせない古典から最新作にいたるまでの映画を一挙上映した。さらに若手監督たちを招いたトークイベントを行い、ベトナムのインディペンデント映画界について紹介をしてもらった。福岡では福岡市総合図書館に併設された映像ホール・シネラで、巨匠ダン・ニャット・ミン監督とファン・ダン・ジー監督にベトナム映画についてのトークをしてもらい、オンラインで見ていただけるよう一般公開した。事業全体をとおし、ベトナム映画や製作状況、映画史、ベトナム文化など多岐にわたるテーマを取り上げ、ベトナム映画の過去と現在、そして未来を展望した画期的な試みとなった。


令和元 (2019) 年度実績
https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1932/

申請団体より

今回の事業では、新型コロナウイルス感染拡大により、東京の急な上映時間の変更や、福岡の上映中止など予期せぬ困難に見舞われることとなった。そうした状況のなかで事業実施形態を模索し、オンラインでのトークイベントの開催や、シンポジウムの動画公開など、新たな挑戦を行うこともできた。
不安定な情勢のなか、国際交流基金の助成があったことで、実現可能な方法を追求しながら、事業を中止することなく実施にこぎつけられたことは大変ありがたかった。ただ、コロナ禍において、大々的な宣伝が行えず、またイベントの急な変更や中止により、参加者や事業の協力者には大変な心配と迷惑をかけてしまったことは心残りである。時期が落ち着いた頃に、また改めてベトナム映画を紹介する機会を設けたいと考えている。

関連する事業

申請団体

フィリピン古典映画調査と上映

活動国・地域

アジア・エクスペリメンタル・フィルム・フェスティバル・ミーティング

ろう者と協同する人形劇団、ラオス×日本の共同ワークショップ プロジェクト

日本、インドネシア、マレーシアの協働による津波被災地コミュニティアート事業

三代目、りちゃあど

北村明子 Cross Transit project

インドネシアの消滅の危機にあるBeaten Bark製の絵巻物ワヤンベベルの保全継承を、社会全体で具体的に促進していく日イ協働の支援・応援プロジェクト

活動分野

日本・インドネシア共同制作ドラマ 『桜に願いを』

Wathann Film Festival #7

3rd SEAFIC Southeast Asia Fiction Film Lab program, sessions 1-3 (2019)

「マンガ・アニメを活用したまちづくり」を活かした東南アジアと新潟市と若手人材交流事業

第12回大阪アジアン映画祭

ANIME-ASEAN