Growing old in an ageing Japan: Filipina migrants' experiences and meaning-making
本研究は、高齢のフィリピン人女性移住者の体験を調査するとともに、日本における老いることを巡る意味形成を考察し、ジェンダー、年齢、および移住者の状況の関係性を調査する。言語に対するポスト構造主義的アプローチ、およびSikolohiyang Pilipino (フィリピン先住民の心理学)とフェミニスト心理学に基づいた枠組みを採用し、身体的な老いと老化をめぐる諸々の体験についての女性たちの物語から、ジェンダー、高齢化、移住を取り巻くより大きな社会的言説を検証する。私たちが「上手に」老いていくことに関して多大な影響を及ぼすのは、個人の意思や能力ではなく、政策、プログラム、および日常の慣行に表れた社会的不平等であることを議論したい。
(2016/7/26 - 2016/8/5は私費にて活動継続)