2019年2月8日から2月18日までタイ・ウタラディット県に滞在し、現地の子どもを対象にコンテンポラリーアート・ワークショップを実施。その成果発表として地域の青少年向けアートフェスティバル“ウタラディット・ティットイムフェスティバル”で作品の発表をおこなった。現地のカウンターパートとして、タイのコミュニティ・アートネットワークのハブ団体である“D-jung Space Network”(バンコク)とウタラディット地域の青少年育成に携わる地域コミュニティ・アート団体の“Ging Gan Bai”と協働して実施。ワークショップやフェスティバルを通じて、日本のアーティストと現地の子どもたちだけでなく、日本からサポートスタッフとして参加した大学生と現地若手スタッフとの交流も活発に行われた。実施後にはバンコクのBACC(バンコク芸術文化センター)にてコミュニティ・アートに関するフォーラムを開催。現地での実施報告を行ったほか、フォーラム参加者とともに地域間の協働の在り方に関して議論を深めた。
関連事業 https://grant-fellowship-db.asiawa.jpf.go.jp/ja/grant/cc1624/
- 関連する国/地域
- 日本, タイ
- 協力団体/協力者
- D-jung Space Network
- Ging Gan Bai
- 岩澤 孝子(北海道教育大学准教授)
- 中川 眞
申請団体より
今回の協働事業を通じて、タイの活発な青少年のコミュニティ・アート活動を垣間見ることができた。特にフェスティバルの会場づくりのみならず、継続的にウタラディットやタイ北部で活動している様々な団体が連携しあいながら地域の文化を醸成していこうとする姿勢には学ぶべきところが多かった。またそれらを緩やかな形で支えるD-jung Space Networkのハブ的な存在は我々の良き文化的翻訳者であり、また私達がタイ国内の様々な地域で活動する上での重要なカウンターパートである。今回、学生が同行し、現地でのワークショップにスタッフとして関わったが、カウンターパートも同様に若手のスタッフが関わり、結果、同世代のスタッフ間の関係性づくりが図られることとなった。それは彼らへの大きな刺激と同時に、今後新しい関係づくりにも重要な役割を担っていくと考えられ、継続的な交流を続けていくことを双方が望んでいる。